リバプールはいくら費やした? 過去4度の移籍市場総額、プレミア上位6クラブを比較
移籍禁止処分を受けたチェルシーが410億円超でトップに
プレミアリーグは12日に2020-21シーズンが開幕した。今季、積極的な補強を見せたチェルシーに対し、昨季のリーグ王者であるリバプールはギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスのみ。開幕前には両クラブの指揮官が、その補強スタンスを巡って舌戦を繰り広げたが、実際に過去4度の移籍市場でどのクラブが最も多くの資金をつぎ込んだのか。英メディア「GIVE ME SPORT」が調査した。
今夏の移籍市場でチェルシーは、約2億5000万ポンド(約345億円)を費やしてドイツ代表MFカイ・ハフェルツ、ドイツ代表FWティモ・ヴェルナー、イングランド代表DFベン・チルウェル、ブラジル代表DFチアゴ・シウバらを獲得した。
すると、リバプールのユルゲン・クロップ監督は、「私たちは、違うタイプのクラブだ。私たちは2年前にチャンピオンズリーグの決勝に進み、翌年には優勝した。さらにプレミアリーグも、私たちのやり方で制している。その方針を一晩で変えて、『チェルシーのように振舞いたい』と宣言することはできない。彼らはとても多くの選手と契約したね」と、皮肉を込めた発言をした。
これに対し、ランパード監督も「リバプールの選手たちを見ようじゃないか。(フィルジル・)ファン・ダイク、アリソン、ファビーニョ、(ナビ・)ケイタ、(サディオ・)マネ、(モハメド・)サラーと信じられない選手たちを、とても高い金額で買った。リバプールも、一定の期間はそうしてきた」と、言い返している。
「GIVE ME SPORT」は、過去4度の移籍市場におけるプレミアのトップ6が、それぞれどれだけの移籍金を使ったのかを調査した。その結果は、下記のとおりとなっている。
1位 チェルシー 3億200万ポンド(約412億円)
2位 マンチェスター・ユナイテッド 2億5500万ポンド(約348億円)
3位 マンチェスター・シティ 2億2600万ポンド(約308億円)
4位 トッテナム 1億8600万ポンド(約254億円)
5位 アーセナル 1億7300万ポンド(約236億円)
6位 リバプール 2300万ポンド(約31億円)
チェルシーは2019年夏の移籍市場で補強禁止処分を科されていたが、唯一の3億ポンド越えでトップとなっている。今夏の移籍市場では、まだGKの補強にも動いているとされており、この数字はさらに伸びる可能性がある。
この期間だけを見れば、リバプールは圧倒的なコストパフォーマンスを見せているが、2020-21シーズンはどのような結末が待っているだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)