リバプール、南野が移籍後初ゴールもPK戦の末にコミュニティー・シールド敗戦
南野は途中出場から同点ゴールとPK戦でシュートを成功させるもアーセナルに敗戦
リバプールは現地時間29日、コミュニティー・シールドでアーセナルと対戦。日本代表MF南野拓実は後半14分に途中出場し、同28分に待望の初ゴールを記録した。貴重な一撃でチームは1-1に追いつき、PK戦に突入したがFWリアン・ブリュースターがシュートを外してしまい、PKスコア4-5で2020-21シーズン初タイトル獲得を逃した。
2019-20シーズンに30年ぶりのリーグ優勝を果たしたリバプールだが、UEFAチャンピオンズリーグはベスト16で敗退したため、7月26日のプレミアリーグ終了とともに束の間のオフに突入。約半月の休暇を経て、オーストリアでキャンプイン。親善試合を経て、アーセナルとのコミュニティー・シールドを迎えた。
リバプールは主将のイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンと同DFトレント・アレクサンダー=アーノルドは負傷の問題から招集外となったものの、現状のベストメンバーを起用。南野はベンチスタートとなった。試合は前半6分にセットプレーからオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクがネットを揺らすも、オフサイドで取り消しとなる。
すると、前半12分、左サイドでボールを受けた相手FWピエール=エメリク・オーバメヤンが右足を一閃。強烈なミドルシュートがゴール右に突き刺さり、先制点を献上して前半を折り返した。後半は膠着した展開が続くなか、後半14分に南野を投入し、システム変更に踏み切る。4-2-3-1システムで、南野は左サイドに配置された。
そして後半28分、南野に待望の瞬間が訪れる。エジプト代表FWモハメド・サラーの持ち運びからペナルティーエリア内で構えるブラジル代表FWロベルト・フィルミーノへと渡し、ダイレクトで南野へつなぐ。南野はワンタッチでサラーへとパスを送ろうとするが、相手DFに当たり、ゴール前にボールがこぼれる。すかさず反応した南野が右足で押し込んで、貴重な同点弾。ゴール後、ボールを拾って力強い雄叫びを見せていた。
試合はそのまま1-1で90分を終え、PK戦に突入。両チームともに最初の2人が決めたが、リバプールは3人目のブリュースターがクロスバー直撃でまさかの失敗。4人目で登場した南野は中央に蹴り込んできっちり決めたが、アーセナルが全員PKに成功したため、リバプールはPKスコア4-5で敗れた