バイエルンCEO、バルサ退団説浮上のメッシ獲得を否定 「給与を支払うのは不可能」
史上初となる全勝でCL制覇を果たすも、「CL優勝への方程式は存在しない」と持論
今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で優勝を飾ったドイツ王者バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲCEO(最高経営責任者)が、バルセロナを退団する意向を示したとされるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシや、イタリア王者ユベントスのアンドレア・ピルロ新監督についてイタリア紙「トゥット・スポルト」で語った。
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バイエルンはCL準々決勝でバルセロナを8-2と歴史的な大勝で破ったことが話題になり、決勝ではフランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)を破って欧州王者に輝いた。新型コロナウイルスの影響で変則的な面もあった大会だが、全勝優勝はCL史上初の快挙だった。
一方で、ルンメニゲ氏は「CL優勝への方程式は存在しない」と話す。
「哲学とはクラブによって違うもの。バイエルンとユベントスとレアル・マドリードはそれぞれに違う。また、イングランドのクラブも違ったものを持つ。私の意見では、確かに資金も必要だが、それ以上に大切なのはクラブのメンタリティーだ。素晴らしい選手だけでなく監督も含め、勝利のために一致した組織を作り上げること。私たちはそのバランスを見つけたが、他者に助言ができるものではない」
そして、バルセロナ戦について「クラブ史上のベストゲーム」と語ったルンメニゲ氏だが、バルセロナから退団する意向を明らかにしたとされるメッシについて、バイエルンのCEOとして獲得の意思はないと話している。
「この次元の選手に、私たちが(給与を)支払うことは不可能だ。それは私たちの政治的、財政的な哲学に反する。正直なところ、メッシが退団の意向を示したことに寂しさはある。彼はクラブの歴史を築いたし、私の意見ではバルセロナでキャリアを終えるべき人物だ。ただ、外部の人間には分からない内部的、私的な側面があり、それが干渉すべきでないと私が考える理由でもある」