コウチーニョ、バルサ戦2得点1アシストも複雑な感情露わ “ベンチで拍手”に海外注目
保有権を持つバルセロナとの対戦で活躍、ピッチ内では喜びを露わにしなかったものの…
バイエルンは現地時間14日に開催されたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝で、バルセロナ相手に8-2の圧勝を飾り、準決勝進出を決めた。圧倒的な攻撃力を見せてつけたチームにあって、複雑な感情を漂わせていたのがバイエルンのブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョだ。
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試合序盤から高い位置からバルセロナに圧力をかけたバイエルンは、前半のみで4得点を奪って4-1とほぼ試合を決定づけると、後半にも4得点を奪って完膚なきまでに2018-19シーズンのスペイン王者を叩きのめした。特に“KO寸前”のバルサを終盤に追い込んだのは、そのバルセロナから期限付き移籍中のコウチーニョだった。
コウチーニョは後半30分に途中出場すると、同37分に鋭いクロスでポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキのゴールをアシスト。その3分後にはドイツ代表MFトーマス・ミュラーのパスを受けてチーム7点目を決めると、その4分後にもゴールネットを揺らして、衝撃の大勝劇を締めくくった。
保有権はバルセロナにあるということで、2ゴールを挙げたコウチーニョはピッチ内で喜びを露わにすることはなかった。しかし、スペインのラジオ局「カデナ・セール」によるとベンチに控えていた時に味方がゴールを決めた際にピッチに向かって祝福の拍手を送っていたシーンを捉えており、ツイッター上でも注目されていると伝えている。
この日は結果を残したとはいえ、コウチーニョを巡る去就は不透明だ。バイエルンを指揮するハンジ・フリック監督は、バルサから1年間の期限付き移籍となっているブラジル人の契約延長を望んでいるものの、まだ明確に契約が進んだとの報は入っていない。もし交渉が不調に終われば、クラブ状況が決して良好とは言えないバルセロナに戻る必要がある。
そんな微妙な境遇ということもあってのピッチ内での行動だったようだが、コウチーニョはCL準決勝、そして決勝で再び実力を示し、自らの未来を切り開くことはできるか。