屈辱の4失点で堅守崩壊の広島 課題の残る守備を立て直せるか

ブラジル人FWにハットトリックを許し敵地で大敗

 安定した守備が土台のJ王者・サンフレッチェ広島にとって、信じがたい大量失点だった。AFCチャンピオンズリーグ第2節でFCソウルを相手に1-4と大敗を喫し、この日キャプテンを務めた元日本代表DF水本裕貴は「今日の試合も失点してしまった」と守備面での課題を口にした。

 広島は前半25分にセットプレーからDF千葉和彦のヘディングシュートで先制したが、時間が経つごとにホームチームの猛攻に押された。同31分、後半4分にセットプレーから得点を奪われて試合をひっくり返されると、その後は元広島のMF高萩洋次郎らを中心にした相手の攻撃に防戦一方に。同10分、同24分にはソウルの2点目を決めたブラジル人FWアドリアーノに連続ゴールされ、ハットトリックを達成される屈辱まで味わった。

 この日の広島はFW佐藤寿人、MF青山敏弘、MFミキッチ、MF森崎和幸らがベンチ外とターンオーバーを敢行し、ボランチには宮原和也と丸谷拓也が入った。ただし、GK林卓人と3バックは日本代表DF塩谷司に千葉和彦、水本と昨季からの中心メンバーで臨んだだけにショックは大きい。試合後、このゲームの主将を務めた水本はこう口にしている。

「アウェーで厳しい戦いになることは分かっていました。その中で先制しながらも逆転負けということで、もっともっと修正しなければならないところがあるなと感じました」

 

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