C大阪、途中出場の“豊川弾”で浦和を撃破 最終戦引き分け以上でグループ1位通過が決定
立ち上がりから浦和がペースを握るなか、C大阪が新人MF西川のアシストから決勝弾
国内3大タイトルの一つ、ルヴァンカップは5日にグループステージ第2節が行われ、セレッソ大阪が浦和レッズに1-0で勝利した。
今季は新型コロナウイルスの影響で大会形式が変更。予選グループは1回戦総当たりとなり、両者が入ったB組にはJ2から松本山雅FCが参戦していたが、今節以降の試合には参加しないことが決まっている。そのため、松本との対戦が終わっていなかった浦和とベガルタ仙台には、全日程終了後に自動的に勝ち点3が与えられる。
浦和はGKに福島春樹を起用し、最終ラインは1日のJ1リーグ第8節・清水エスパルス戦(1-1)から総入れ替えを行った。C大阪はリーグ戦からスタメン6人を変更したが、試合開始直後にDF木本恭生が足を痛め、わずか5分でDFマティ・ヨニッチとの交代を余儀なくされた。
ゲームは前線から相手に制限をかけていく浦和の戦術が機能し、前半8分にはMF柴戸海の絶妙なループパスにFWレオナルド抜け出して1対1になるもGKキム・ジンヒョンが好セーブ。その後も浦和が相手ゴール前に迫る展開が続いたが、最後のところで精度を欠いてゴールならず。0-0のまま前半を終えた。
C大阪のロティーナ監督は後半から、桐光学園高校から加入のルーキーFW西川潤を投入。プロデビューとなった西川は早速後半3分に右45度からの仕掛けで左足シュートを放ったが、枠を捉えられなかった。
前半と同様に浦和がペースを握る展開になったが、C大阪の守備陣も最終的にペナルティーエリア内での集中力を切らさず、失点をせずにゲームを進めた。そうしたなかで浦和の大槻毅監督は後半31分に青森山田高校から加入のルーキーMF武田英寿を投入。こちらもプロデビューのピッチに立った。
そして、決着をつけたのはC大阪だった。後半37分、浦和が攻め込んだ後にセレッソが自陣からパスをつないで前進すると、西川がゴール正面からラストパスを送った先には後半から同時投入されていたFW豊川雄太。トラップから右足の強烈なシュートを突き刺し、貴重な先制点を奪った。
前半から飛ばしていた感のある浦和は失点を境にペースダウンが見られ、このまま1点を取り返せずに終了。C大阪が勝ち点を6に伸ばし、浦和も実質的には勝ち点6で並ぶ形になったが、C大阪は12日の最終戦で仙台に引き分け以上で1位でのグループ通過が決まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)