「まだ上手く入り切れていない」 浦和L猶本光、監督が明かすハーフタイム交代の理由

浦和レッズレディースMF猶本光【写真:Football ZONE web】
浦和レッズレディースMF猶本光【写真:Football ZONE web】

ドイツから2年ぶりに復帰し、トップ下に入った猶本はベレーザ戦で前半のみの出場

 なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部浦和レッズレディースは、2日に行われたホーム開幕戦で日テレ・東京ヴェルディベレーザを1-0で破り、INAC神戸レオネッサを総得点で上回って首位をキープしている。3試合連続スタメンのMF猶本光は、前節のアルビレックス新潟レディース戦(3-2)に続いてハーフタイムでの交代となったが、森栄次監督は猶本の“復帰組”ゆえの課題を明かしている。

 浦和Lは4-2-3-1の右サイドハーフにMF塩越柚歩を今季初先発で起用。猶本はこの試合でもFW菅澤優衣香よりも少し下がったトップ下に入った。

 ポゼッションに長けたベレーザに高い位置からプレスを仕掛けてはめ込み、奪い取ったボールをそのままの勢いで攻撃につなげる形で主導権を握る。前半34分には、相手最終ラインに出されたロングボールを、猶本が球際でベレーザDF村松智子を弾き飛ばしてペナルティーエリア内へ侵入。GKとほぼ1対1の状況に持ち込んだが、渾身のシュートはベレーザの守護神・山下杏也加の好セーブに遭い、猶本も悔しさで思わず天を仰いだ。

 前半を0-0で終えた浦和Lの森監督は、猶本を下げて開幕戦で先発起用したDF清家貴子を投入。右サイドバックでスタートした高橋はなを、猶本がプレーしていた攻撃的なポジションにスライドさせた。この采配が功を奏し、後半10分に相手のビルドアップを狙ってボール奪取すると、塩越の絶妙なクロスから最後は高橋が押し込んで貴重な先制点にして決勝ゴールを挙げた。

 森監督はハーフタイムでの交代について、流れを踏まえたうえでの「後半勝負」を判断しての采配だったことを試合後のオンライン会見で明かしている。

「前半の流れを見て耐えられそうだったので、前半は我慢して、後半から勝負と思いました。清家の足の具合とかありましたので、ドクターに聞いて、半分ぐらいなら可能だろう、もしくは残り20分くらいでも考えていました。(交代は)その清家の使い方(による)です。自分のなかでは、そこが今日のポイントだと思っていました」

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