久保、堅守アトレティコ攻略の“超絶ドリブル”を分析 元日本代表DF「建英とメッシは同じ」
栗原氏が“DF視点”で久保のドリブルを解説 「リアクションで突破するのが建英のテンプレート」
日本代表MF久保建英は今季マジョルカで印象的なパフォーマンスを披露したが、とりわけ存在感を放ったのが“リーガ3強”を相手にした大一番だ。なかでも欧州屈指の堅守を誇るアトレティコ・マドリードとのリーグ第34節(0-3)では、右サイドを制圧する突破を幾度となく見せたが、元日本代表DFの栗原勇蔵氏は久保のドリブルが止められなかった要因についてDF視点で見解を述べている。
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昨夏にFC東京からレアルに完全移籍した久保は、今季開幕後にマジョルカへ期限付き移籍。35試合に出場し4ゴール4アシストを記録した。右サイドハーフとして攻撃の中核を担う存在となったが、保有元レアル・マドリード、古巣バルセロナ、そしてアトレティコの“リーガ3強”との対戦では、特に強いインパクトを残すパフォーマンスを見せた。
スペイン大手紙「AS」は、“リーガ3強”との試合で久保が残したデータを紹介していたが、第28節のバルセロナ戦(ドリブル回数:4回/成功率:75%)、第31節のレアル戦(ドリブル回数:13回/成功率:69%)に対し、アトレティコ戦ではドリブル回数が13回、成功率が85%と際立ったプレーを見せていたことが数字上でも裏付けられている。
その試合では前半7分、守備陣に囲まれながらも対峙していた相手DFマヌエル・サンチェスを爆発的なスピードで置き去りにするドリブルを見せると、同42分にも同様に相手選手3人の包囲網で挟み撃ちにされるが、瞬発力のあるダブルタッチで再びサンチェスを抜き去って突破した。後半14分には右サイドからドリブルでペナルティーエリア内に侵入し、サンチェスを鋭い切り返しで転倒させ、シュートまで持ち込んだ。
久保に何度も単独突破を許したことに耐えかねたのか、敵将ディエゴ・シメオネ監督は対峙していたサンチェスを試合途中で交代させていた。欧州トップクラスの堅守を誇るアトレティコを苦しめた久保の突破について、2018年に横浜F・マリノスで共闘した経験のある栗原氏は、そのドリブルがバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと同タイプであると解説している。