ACL日本人最多得点のプライド 浦和の初陣快勝を呼んだ興梠の冷静な観察眼

「強いチームは途中から出た選手が結果を出す」

 キッカーを譲った阿部も「PKは真ん中が入りやすいし、色々な駆け引きもあるでしょうから。終わった後にGKが動いていたという話もしましたよ。(先制ゴールの武藤と合わせて)チームで点を取って欲しい選手が取ってくれた」と、エースのゴールを喜んでいる。

 このゴールが、鹿島アントラーズ時代を通じてACL通算13ゴール目となり、日本人選手で最多ゴール数をキープしている。同時に、鹿島で数々のタイトルを獲得してきた男は、自身のゴールについての意味をこう語った。

「流れの中で取るのが理想だけど、1-0の厳しい試合で追加点を取れたのは良かった。なによりも、強いチームは途中から出た選手が結果を出すものなので」

 興梠自身にとっても2013年に浦和に加入して以来、年間を通したタイトルにあと一歩のところで手が届いていない。タイトルの味を熟知するストライカーが好スタートを切ったことは、浦和にとって大きな追い風となりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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