地面にDFが横たわる!? メッシへの“珍FK対策”に反響 「普通じゃない」「クレイジー」

セビージャが講じたFWリオネル・メッシのFK対策に注目【写真:Getty Images】
セビージャが講じたFWリオネル・メッシのFK対策に注目【写真:Getty Images】

リーガ第30節でセビージャが講じたメッシへの厳重な“FK対策”に海外メディアが脚光

 バルセロナは現地時間19日に行われたリーガ・エスパニョーラ第30節でセビージャと対戦し、スコアレスドローに終わった。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシを中心に攻めながらも勝利を奪えず、2位レアル・マドリードに首位の座を明け渡す可能性が出ているなか、海外メディアはこの試合でセビージャが講じたメッシへの“FK対策”に脚光を当てている。

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 リーガ3連覇を狙う首位のバルサは、13日の再開初戦でマジョルカを4-0、16日にはレガネスを2-0でそれぞれ下し連勝を飾ったなか、敵地でのセビージャ戦に臨んだ。しかし、前半からエースのメッシを中心に攻撃を仕掛けながらも、セビージャの堅いディフェンスをこじ開けられない。相手の反撃をしのぎつつ、最後までゴールを目指したがスコアレスドローで終了した。

 この結果、首位バルサと2位レアル・マドリードの勝ち点差は3。レアルが現地時間21日に行われるレアル・ソシエダ戦に勝利すれば勝ち点で並ぶことになるが、直接対決で劣る(1分1敗)バルサは2位へ転落する。バルサにとっては痛恨のドローとなったわけだが、海外メディアは、無失点に抑えたセビージャ側の守備に着目。なかでも、メッシの“FK対策”の瞬間に脚光を当てている。

 この試合の前半20分、バルサはペナルティーエリア手前の右寄りでFKを獲得。するとキッカーのメッシに対しセビージャ側は5枚の壁を作りつつ、壁の下側から狙われるのを防ぐためにFWムニル・エル・ハダディを地面に横たわらせ、さらに、壁のすぐ後ろにはDFジュール・クンデを配置。厳重な対策の下、メッシの左足から放たれたボールは壁を越えゴール右上へと飛んだが、キックの瞬間にバックステップを踏んでゴールライン手前に下がっていたクンデが、軌道を読み頭で跳ね返した。

 このFK対策を、スペインメディア「フットボール・エスパーニャ」は、「リオネル・メッシのFKからのクレイジーなセビージャのディフェンス」と見出しを打ち紹介。記事では「メッシがテリトリーとする位置からFKを許したことで、フレン・ロペテギ監督のチームは緊張が走った。メッシのトレードマークである壁の下を狙うFKに戸惑うのを避けるため、ロペテギはムニル・エル・ハダディに防壁の後ろに横たわるように指示した」と、経緯を解説している。

 また、米スポーツ専門局「ESPN」のサッカー番組「ESPN FC」公式ツイッターは、「メッシのFKを守る唯一の方法」と綴り、FKの瞬間を俯瞰した写真をアップ。コメント欄には「なんてクレイジーなんだ!」「こんなの普通じゃない」「本物のディフェンスだ」といった声が寄せられるなど、ユニークな戦法にファンたちは様々な反応を示した。

 昨季のUEFAチャンピオンズリーグでも、インテルのMFマルセロ・ブロゾビッチがバルサFWルイス・スアレスのFKの場面で、キックの瞬間に壁の背後に滑り込み、シュートを防いだシーンが世界各国で大きな話題となった。今後、壁下を狙ってくる低弾道FKの“対策法”として、取り入れるチームが増えるのかもしれない。

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