“トリックPK”の元祖クライフも病床で感銘 メッシの妙技に「ワクワクした」

病床のレジェンドも万感の思い

 カンプ・ノウに詰めかけた観客だけでなく、テレビ観戦する全世界のファンを驚愕させたPK成功となったが、この“トリック”には肺がんで闘病中のレジェンドも万感の思いだったという。

 クライフ氏の親友であるタトソ・ベネイ氏はツイッターで、クライフ氏がテレビでこのプレーを見たことを報告。「ワクワクした」と話していたという。

 今からさかのぼること33年前、1982年12月5日に行われたエールディビジ、アヤックス対ヘルモント・スポルトでのシーンが“伏線”となっていた。アヤックスはPKを獲得し、クライフ氏がキッカーを務めた場面だ。

 しかしクライフ氏はボールを置くやいなや横パスを送ると、デンマーク代表MFイェスター・オルセンがこれに反応してリターンパスを出し、クライフ氏が軽くゴールネットに蹴りこんだ。このワンツーには相手GKも唖然とするばかりだった。

 メッシが即興で披露した衝撃の”PKトリック”は、オリジナルの先人の心にも響いた様子だ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング