コロナ無視…なぜ欧州でリーグ唯一開催? 選手が衝撃告白「死が待つと言われても…」

ベラルーシでは通常通りリーグ戦が行われている(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
ベラルーシでは通常通りリーグ戦が行われている(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

ベラルーシが欧州で唯一リーグ戦を開催中、匿名選手の言葉に海外メディアが注目

 新型コロナウイルスの世界的流行により、各国のサッカーリーグが一時中断を強いられているなか、欧州で通常どおり開催している唯一のリーグがベラルーシだ。批判も殺到している一方、「外で死が待っていると言われても…」と匿名選手の衝撃告白が注目を集めている。ルーマニアメディア「gsp.ro」が伝えた。

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 新型コロナウイルスの被害は拡大の一途を辿っており、世界全体では73万2153人が感染(米ジョンズ・ホプキンス大学集計/30日19時時点)。アメリカが14万3055人で最多となっており、イタリア9万7689人、スペイン8万5195人、中国8万2198人、ドイツ6万2435人と続いている。

 イタリアやスペインでは非常事態宣言が発令される事態となっており、サッカーのリーグ戦も一時中断されている。ところが、欧州で唯一開催されて話題となっているのがベラルーシだ。欧州の主要リーグと異なり、3月19日に開幕したベラルーシでは、28日・29日に国内各地で第2節も実施した。

 ルーマニアメディア「gsp.ro」は、「ベラルーシでサッカーが続けられている衝撃的な説明」と特集。「第2節が行われ、何千人ものファンがスタジアムへ行き、隣同士に立ってシャツを脱ぎ、裸になってお気に入りのクラブを応援した」と報じた一方、「匿名を条件にしたサッカー選手の衝撃的な発言」として、ある選手が試合開催の理由を明かした。

「多くの場合、マッチボーナスは固定給よりも高く、平均1000ドル(約10万円)。彼らはこれを当てにしている」

 その選手はマッチボーナスを最大の理由に挙げつつ、金銭面で困窮している選手が少なくないと主張する。

「お金の管理ができず、支払い後、1週間もお金がないまま生活する人もいる。お酒について話しているのではない。そんな精神状態のなか、外で死が待っていると言われても……どんな条件でも外に出る。たとえコロナウイルスのパンデミックであっても」

 ベラルーシの感染者数は世界107位の94人。隣国では、ポーランド1905人、リトアニア484人、ウクライナ475人、ラトビア376人と日々増加しているなか、ベラルーシではこのままリーグを開催し続けるのだろうか。

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