柴崎所属のデポルティボ、選手給与の削減交渉へ 主将格DFは理解「それが最善の策」

デポルティボMF柴崎岳【写真:Getty Images】
デポルティボMF柴崎岳【写真:Getty Images】

新型コロナウイルスの影響を受け…給与削減はまず選手が対象に

 世界で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響により、欧州5大リーグを含めてヨーロッパ全域でリーグの中断を余儀なくされている。スペインでも1部、2部リーグともに延期しており、日本代表MF柴崎岳が所属するデポルティボは給与削減の交渉に入るという。スペイン紙「マルカ」が報じた。

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 柴崎は、2019年7月にスペイン1部ヘタフェから同2部デポルティボへ加入。2ボランチの一角で起用されてきたが、チームは開幕戦のレアル・オビエド戦(3-2)に勝利後、19戦未勝利(9分10敗)と苦戦を強いられた。柴崎自身も昨年10月以降、ベンチスタートで出番を得られない試合が増え、12月中旬には練習中に左足を負傷するなど実戦から遠ざかった。

 そのなかで、今年1月16日に行われたリーグ第23節ラシン・サンタンデール戦(2-1)で約1カ月半ぶりに実戦復帰。中2日で迎えた19日のカディス戦にも2試合連続でスタメン起用されると、移籍後初アシストで決勝点をお膳立てした。2月23日に行われた第29節サラゴサ戦(1-3)で2枚のイエローカードを受けて退場となったが、柴崎に対するフェルナンド・バスケス監督の信頼は厚い。

 新型コロナウイルスの影響でリーグが中断され、柴崎が最後に試合に出たのは3月7日のリーグ第31節アルメリア戦(4-0)。それでも、来たるべきリーグ再開のタイミングに向けて調整を続けながら、SNSを通して連日懸命に注意喚起を促している。

 東京五輪や欧州選手権(EURO)も延期が決定するなど、世界的に多大な影響を与えている新型コロナウイルスだが、クラブへの影響も計り知れない。「マルカ」は「デポルティボがチームと給料削減の交渉」と見出しを打ち、今週から交渉を行うとしている。その対象となるのは、まず選手で、合意次第ではクラブ職員も対象となるようだ。

 デポルティボは職員200人ほど抱えている。これに31歳のスペイン人DFエネコ・ボベダは「全員にとって有益な合意にたどり着くことが一番。我々は同じ船に乗っていて、それが最善の策だと思う。全員が一緒になってこの損失を受け入れなければ」と前向きに捉えているようだ。ボベダら主将格の選手4人が交渉を担当する見通し。バルセロナやドルトムントなどビッグクラブも給与削減に踏み切っているなか、日本人選手が所属するクラブにも大きな影響が出てきそうだ。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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