名門ミラン、年俸上限3億円の“格安路線”採用と伊紙報道 21歳至宝GKも売却の可能性
新方針が確定すれば、イブラヒモビッチら3選手が“上限オーバー”に
近年は低迷が続いているイタリア・セリエAの名門ACミランは、経営権を持つ米ファンド「エリオット・マネジメント」の方針で“格安路線”を歩むことになるようだ。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。
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ミランはイタリアで首相も務めたワンマンオーナー、シルビオ・ベルルスコーニ氏の下で黄金時代も築き上げたが、財政難で中国資本に株式を売却。さらにそこからエリオット・マネジメントが買い取るという変遷の中で、チーム成績は低迷を続けている。
それでも名門のブランドは少なからず有力な選手を繋ぎとめるのに役立ってきた。しかし、エリオット・マネジメントは来季以降の方針として年俸250万ユーロ(約3億円)を上限とする方針を固めたという。
この場合、推定される契約では元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ、元アルゼンチン代表MFルーカス・ビリア、イタリア代表DFアレッシオ・ロマニョーリの3人が退団または減俸を受け入れる新契約が必要な対象であり、イタリア代表でも今後10年以上は守護神として活躍できるとみられる21歳のGKジャンルイジ・ドンナルンマもパリ・サンジェルマン(PSG)などに売却する可能性が高いという。
エリオット・マネジメントと約1年前にアーセナルからやってきたイヴァン・ガジディス最高経営責任者(CEO)は、来季の監督人事でラルフ・ラングニック氏を呼び寄せたいと考えているとされるなか、ラングニック氏は移籍市場での予算次第で返答が変わると報じられてきた。仮にラングニック氏の招聘に成功しても、年俸を絞り込む方針は補強の希望を叶える可能性を狭めることになる。
低迷を脱する糸口が見えないまま、財政規模も小さくなっていこうとするミラン。どのようにして復活の道筋をつけることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)