半年以内にサッカークラブ半数が破産? 欧州5大リーグ、コロナ経済損失「4800億円」
クラブ連合会長カイアッツォ氏が懸念 「非常に、非常に、非常に心配している」
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなか、サッカー界も大きな打撃を受けている。サンテティエンヌ会長で、クラブ連合会長も務めるベルナール・カイアッツォ氏は「政府の援助がなければ、半年以内に半数のクラブが破産申請する」と危機感を強めている。英紙「デイリー・ミラー」が伝えた。
欧州で“新型コロナウイルス・ショック”が広がっているなか、サッカー界もその例に漏れない。主要リーグは無観客試合などを経て、現在は一時中断されている。カイアッツォ会長はリーグ1(フランス1部リーグ)の再開までには少なくとも3カ月を要すると考えており、「少なくとも6月15日以降になる」と再会の具体的な日程に触れている。
その一方「終わるのが7月から8月になったとしても、なんともしても全試合を終える必要がある」と主張。その主な理由はクラブ運営面だ。カイアッツォ会長は「ヨーロッパ5大リーグはすでに40億ユーロ(約4800億円)の損失が出ている。フランスリーグは5億ユーロ(約600億円)~6億ユーロ(約720億円)の損失だ」と明かしている。
「私はすべてのクラブのことを非常に、非常に、非常に心配している。政府の援助がなければ、半年以内にプロクラブの半数が破産申請をすることになるだろう」
欧州リーグではシーズン終盤の再開について協議が進められており、無観客試合、試合数減、あるいは大会完全中止などが選択肢に挙がっているという。新型コロナウイルスの被害は日々拡大しているが、サッカー界も大きく揺れており、今後の動向に注目が集まっている。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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