若かりし日のイブラヒモビッチ、黄金期ミラン翻弄の瞬間に再脚光 「伝説だ」

アヤックス時代のFWズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】
アヤックス時代のFWズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】

アヤックス時代、22歳のイブラヒモビッチが披露したスキルをCL公式が公開

 元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは昨年12月にACミランに復帰し、今もトップレベルの実力を備えていることを証明している。そんななか、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)公式インスタグラムは若き日のイブラヒモビッチが見せた美技に注目し、再び脚光を当てている。

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 母国スウェーデンのマルメでプロデビューしたイブラヒモビッチは、2001年にオランダの名門アヤックスに移籍。ここでも頭角を現すと、ユベントス、インテル、バルセロナミラン、パリ・サンジェルマンといった強豪を渡り歩き、そのすべてで優勝を経験するというキャリアを送ってきた。その後はマンチェスター・ユナイテッドを経て、米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーに移籍。2019年限りで契約満了となり、ミラン復帰を果たしている。

 すでに38歳となったイブラヒモビッチだが、ここまでミランではリーグ戦8試合3得点を記録。チームとしても平均勝ち点や得点数が一気に改善するなど、絶大な効果を発揮する補強となっていた。現在は新型コロナウイルスの影響によってリーグ中断中だが、ミランは欧州カップ戦出場権も狙える7位に付けている。

 そんななか、CL公式インスタグラムは「ズラタン」とだけ綴り、イブラヒモビッチが過去に見せたスーパープレーにフォーカスしている。アヤックス時代の2003-04シーズンのCLグループステージで、相手は奇しくも現在の所属クラブであるミラン。当時はカルロ・アンチェロッティ監督の下、黄金期を謳歌していたチームだ。

 センターサークル付近でボールを受けたイブラヒモビッチは、元デンマーク代表マルティン・ラウルセンを背負いながらトラップすると、挟み込もうとする元イタリア代表MFジェンナーロ・ガットゥーゾを細かいステップで翻弄。さらに襲いかかる元イタリア代表MFアンドレア・ピルロは股抜きでかわし、右サイドのチームメイトに展開している。

 その後、長きにわたって欧州を席巻することになる高水準の技術を、当時22歳のイブラヒモビッチはすでに備えていたことが分かる。この貴重な映像に、コメント欄では「伝説だ」「彼こそビースト」という称賛のほか、名手ピルロに股抜きを決めたことから「これをピルロ相手にやったのか!」「ピルロ? 誰だい?」と注目するファンも少なくなかった。

 20年近くが経っち、38歳となった今でもなお、世界最高クラスの実力を維持するイブラヒモビッチ。まさに生ける伝説という言葉がピッタリだろう。

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