久保建英の将来は「宙に浮いている」 東京五輪不出場の可能性をスペイン紙が指摘
保有権を持つレアルのジダン監督が遠征帯同を望めば、東京五輪の出場は困難に…
スペイン1部マジョルカのMF久保建英は、2020年夏に開催予定の東京五輪に挑む日本代表チームの主力の一人として期待されている。久保自身は出場を望んでいると報じられるなか、保有権を持つレアル・マドリードを率いるジネディーヌ・ジダン監督の要望次第では、「その考えを変える可能性がある」とスペイン紙「AS」が指摘している。
久保は昨夏にスペインの名門レアルと契約を結んだ。その後、マジョルカへ1年間のレンタルとなり、今季ここまでリーグ戦24試合で3得点を記録。現地時間7日に行われたリーガ・エスパニョーラ第27節エイバル戦(2-1)では貴重な追加点を挙げ、アウェー初勝利に貢献している。
そんな久保は、東京五輪に挑むU-23日本代表の主力の一人と目されている。しかし、新型コロナウイルスの影響で3月に予定されていた代表活動が中止となり、周囲とのコンビネーションを高める貴重な機会が失われてしまった。また、五輪は所属クラブに派遣義務がないのも久保の出場に向けた懸念材料だ。
「AS」紙も「オリンピックを見据えて」と題した項目で、久保の状況について言及している。
「日本は2020年東京オリンピックで彼のことを待っている。なぜなら国の象徴で、大会を歴史的なものと見ているからだ。マドリードとコロナウイルスが最後の一言を告げることになるが、クボはオリンピック選手となることを望み、ジダンの要望だけがその考えを変える可能性がある。もしクラブが遠征に彼を望むとすれば、クボがチームの中にポジションを得る可能性が出てくるため、オリンピックには行かないことになる。もしレンタルで出るとなれば、その状況を受け入れることになる。しかし、今はシーズンの最終局面を迎えており、ベルナベウ(レアルの本拠地)での計画は今後決めることで、コロナウイルスの問題もあり、クボの将来は宙に浮いている」
新型コロナウイルスの感染拡大により、東京五輪の開催も懸念される事態となっているが、果たして久保は4年に一度の祭典に出場することができるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)