C・ロナウドは衰えたのか? 「11.85%」が示す“稀代のゴールマシーン”失速の兆候

「BBC」の中で断トツに低い決定率

 ロナウドが今季放ったシュート数は135本。実にチーム総本数(418本)の3分の1近い驚異的な数字だ。一方、ベイルのシュート数は50本で、ベンゼマは60本。シュート決定率はそれぞれ26%、28.33%という優秀な数値を叩き出しているのに対し、ロナウドは11.85%と2人の半分以下となっている。

 そして、ロナウドの放ったシュート135本のうち、ゴールの枠を捉えたのはわずか52本。さらに1ゴールを奪うための平均所要時間でも、今季フルタイム出場中のロナウドの数字は悪くなっている。ロナウドが118分で1得点というペースに対し、ベイルは89分、ベンゼマはわずか69分で、それぞれ1ゴールを決めている。ベンゼマの数字は欧州主要5リーグでは最高の成績となっている。

 ロナウドの1ゴールの平均所要時間が100分台に突入したのは、2009年のレアル移籍後、初と記事では指摘されている。これまでの最も悪い数字は移籍1年目の09-10シーズンの29試合26得点で平均95分だった。昨季は35試合で48ゴールを記録し、わずか65分で1点を奪っていた。

 今季ゴールを奪っている相手はエスパニョール、レバンテ、セルタ、ラス・パルマス、エイバル、ヘタフェ、ラージョ・バジェカーノ、レアル・ソシエダ、スポルティング・ヒホンと、強豪以外のクラブが多い。16得点のうち4得点はPKで、5得点はエスパニョール戦での固め打ちによるもの。今季21試合中12試合で沈黙を余儀なくされているという。

 

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