岩渕真奈、技ありスライディングボレーのゴラッソに世界脱帽 「奇跡」「最も美しい」

スペイン戦で得点を決めた、なでしこジャパンのFW岩渕真奈【写真:Getty Images】
スペイン戦で得点を決めた、なでしこジャパンのFW岩渕真奈【写真:Getty Images】

スペイン相手に意地のゴール 右サイドからのクロスに巧みに合わせてループ弾を決める

 なでしこジャパン(日本女子代表)のFW岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)は、現地時間5日のシービリーブス・カップ初戦スペイン戦に1-3と敗れたなかで、意地のゴールを決めた。難しいクロスに合わせた芸術的なスライディングシュートには、海外メディアも脱帽。「奇跡のゴール」「最も美しい」と称賛している。

 前半8分にスペインに先制を許し、同14分にはFW菅澤優衣香(浦和レッズレディース)が相手GKとの1対1を仕留め切れなかった日本だが、同44分に岩渕が待望の同点ゴールをもたらす。

 右サイドバックのDF清水梨紗(ベレーザ)が出したアーリークロスに反応した岩渕は、やや長くなったボールに走り込むとボールの落下点に滑り込んでスライディングボレーを敢行。ペナルティーエリアに入るかどうかの位置から右足で浮かせたボールは芸術的な放物線を描き、相手GKローラ・ガジャルドの頭上を越えてゴールへ。技ありゴラッソで1-1と追いつきハーフタイムを迎えた。

 後半に2ゴールを奪われ、1-3でスペインに敗れたが、岩渕のゴールは海外メディアにも鮮烈なインパクトを残した。スイスのニュースサイト「watson」は、「この日本女子代表は倒れながら奇跡のゴールを狙った」と絶賛。衛星放送「ユーロスポーツ」イタリア版も、「マナ・イワブチのゴールは歓声を呼んだ。間違いなくこの試合で最も美しかった」と評価した。そして、米メディア「SB Nation」のキム・マッコーリー記者は、「マナ・イワブチが今年のベストゴールを獲得できなければ、私は怒る」とまで主張している。

「今から年末までにどんな素晴らしいゴールが生まれるかは分からない。とはいえ、マナ・イワブチのこのゴールがFIFAプスカシュ賞を受賞できなければ私は腹を立てる。イワブチが空中でボールの軌道を意図的に変える様子を見て欲しい。クレイジーでこれはGKにとって残酷だ」

 スペインに悔しい敗戦を喫したなかで、岩渕が決めた意地の一撃が世界でセンセーションを巻き起こしている。

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