元Jリーガーも所属、中国1部の武漢卓爾 新型ウイルスの影響で合宿地スペインから動けず
セビージャで合宿中のチームをスペイン紙が取材 新潟と浦和で活躍したラファエル・シルバも在籍
新型コロナウイルス(COUID-19)は中国だけでなく、日本でも感染者の報告がされるなど大きく報道されている。特に発生源となった湖北省の武漢は甚大な影響が出ているが、同市をホームタウンとする武漢卓爾はキャンプ地のセビージャから戻れない状況が続いている。スペイン紙「マルカ」は同チームを取材し、現状を伝えている。
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人口1100万人を誇る武漢は現在、許可なしに外出をすることができず、街自体も封鎖されている。クラブは1月末から2月上旬にかけてセビージャでキャンプを張り中国1部リーグの開幕に向けて準備を進めているものの、1万2000キロ離れた地元に戻れる日はいまだ不透明だという。
セビージャでの活動にも、ピッチ内外で影響が出ている模様だ。27選手を含むチーム関係者の50人は、陰性であることを確認するため、毎日2回の診断を受ける義務があるとのこと。またスペインで使用する予定だった施設が閉鎖されたり、親善試合を行う予定だった相手から試合のキャンセルが告げられる状況も続いている。
また選手たちは家族と離れ離れになっており、子供や両親、パートナーとの時間を過ごすことができないが、キャプテンのヤオ・ハンリンは取材に対し、このように気丈に話している。
「すべては上手くいっている。僕たちはプロだから、サッカーに集中したい。スペインは僕らをちゃんと扱ってくれている。僕らが到着した直後こそ大きな騒ぎになったけど、皆さんは今、僕たちを信頼してくれているからね」
なお武漢卓爾には、Jリーグのアルビレックス新潟と浦和レッズで活躍したFWラファエル・シルバが所属しており、母国ブラジルメディアには「練習に集中できない」などチームの苦境を語っている。彼らが本拠地に帰り、フットボールに集中できる日はいつになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)