トップ下で輝いた「ネクスト香川」 國學院久我山を初の選手権決勝に導く

トップ下で重なる香川の姿

「ドルトムント戦や日本代表戦を見ていると、香川選手の考えていることが似ているな、理解できるな、と思う場面が多い。相手のボランチとセンターバックの間でボールを受け、素早くターンする。ああいうプレーは自分も得意としているし、参考にしている」

 ドルトムント、日本代表の中心選手として活躍するMF香川真司は、相手を置き去りにするアジリティーと巧みなターンでゲームメークしていくのが最大の特長。そして、この準決勝で見せた名倉の輝きは、香川のプレーに重なるものがあった。

 清水恭孝監督も名倉について「かなり良い選手。今日は決定機を外したが、あのような場面を決め切る選手になってくれば、将来は明確なものになると思う」と賛辞を惜しまなかった。名倉自身も「プロを狙っている。もちろん、日本代表も」と明言。2020年に控える東京五輪代表のトップ下を、東京代表の國學院久我山から生まれた「ネクスト香川」が担うことになるのも、夢物語ではなさそうだ。

【了】

城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku

 

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