世界絶賛のスーパーゴールは再現できず初戦敗退も… 輝き放った個性派集団の玉野光南

粗削りながらも個性が輝いた好チーム

 全国行きの立役者となった土居には、後半終了間際にGKと1対1になるチャンスが訪れたが、シュートがわずかに外れてしまい、「自分のせいで負けてしまった」と沈痛な表情だった。そして、「あのスーパーゴールだけじゃないところを見せたかった」と悔やんだが、「あのゴールがあったからこそ、この舞台に来ることができた。一つひとつのプレーにスタンドが沸いてくれて、すごく成長できる舞台だと感じました」と、清々しく全国での戦いを振り返った。

 高校サッカー史上に残るゴールで注目を浴びた岡山代表は、粗削りでありながら、光る個性が散りばめられた非常に高校サッカーらしいチームだった。全国の舞台でスーパーゴールの再現とはならなかったが、前回王者を相手に持ち味を発揮し、選手権の舞台から去ることになった。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

 

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