インテルCEO、リーグ優勝は「難しい」と予想 古巣ユーベを警戒「彼らは今季も…」
14試合を終えて首位に立つものの、ユベントスとの戦力差を憂慮か
イタリア・セリエAの今季は9連覇を狙うユベントスと、アントニオ・コンテ監督が就任したインテルが首位を争い熾烈なマッチレースを展開しているが、インテルのジュゼッペ・マロッタCEO(最高経営責任者)は「今季の優勝は難しい」と、意外な言葉を口にしている。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じた。
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マロッタ氏は昨年12月に、ユベントスの強化責任者からインテルに移った。インテルに欠けていた規律をクラブ内に持ち込むことが期待されたCEOは、これまでのところはその手腕を正当に発揮していると言える。そして、リーグ14試合を消化した時点で勝ち点37を稼ぎ出し、2位のユベントスとは1ポイント差の争いを続けている。
しかし、マロッタ氏は今季の優勝には難しいと思える要素があるとして、厳しい見通しを示した。
「私たちは、まだリーグの14試合まで来たに過ぎない。今季の時点でリーグ優勝を勝ち取るのは難しいだろう。ユベントスには2チーム分の強烈な戦力がある。彼らは今季もうまくやって優勝を持っていくだろう。何にせよ、私たちはコンテ監督の就任による影響がこれほど早く発揮されるとは期待していなかった」
マロッタ氏は、ユベントス時代にタッグを組んだコンテ監督を招聘した効果が初年度の前半戦から現れるのは望外の結果であることを強調した。そして、選手層に関してはコンテ監督が中盤から前線にかけての人数不足を嘆いているほど。シーズンが後半に入ってくれば、その差が出てしまうと見越しているようだ。
もちろん、マロッタ氏はユベントス時代にも天文学的な金額を投資することなくクラブを的確に強化してきた手腕の持ち主でもある。仮に今季の時点で優勝に手が届かなかったとしても、名門の優勝争いを現実に争うレベルまでの復活という意味では、すでに道筋がついている。
その言葉は本音か、それとも現場をプレッシャーにさらさないための戦略かは分からないが、少なくとも最初の段階は成功しているという手応えがあるようだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)