J2降格危機に喘いだ浦和、大槻監督は来季去就を明言せず 「今、話せることはない」

G大阪戦の前日会見に臨んだ大槻監督【写真:轡田哲朗】
G大阪戦の前日会見に臨んだ大槻監督【写真:轡田哲朗】

J1最終節を前に現実的な“降格危機”は回避、G大阪戦は「絶対に勝ちたい」

 浦和レッズの大槻毅監督は6日、J1リーグ最終節ガンバ大阪戦の前日記者会見に臨み、「絶対に勝ちたい」と勝利への意欲を見せた一方で、自身の去就に関しては「今、話せることはないんです」と明言を避けた。

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 浦和は前節のFC東京戦に1-1で引き分け、勝ち点37の13位で最終節を迎える。現時点でJ1残留は確定していないものの、プレーオフに回る16位まで順位が落ちる条件は、勝ち点35の16位湘南ベルマーレが松本山雅FCに勝利し、勝ち点36で並ぶ14位サガン鳥栖と15位清水エスパルスの直接対決が引き分けに終わったうえで、浦和が清水と得失点差「-25」で並んだ時に総得点で下回ること。それにはG大阪に10点差以上の大差で敗戦することが条件になるため、現実的な降格危機は去ったと言える。

 そうしたなかで迎えるホームでの最終節を前に、大槻監督は「絶対に勝ちたい」と力を込めた。前日練習は非公開だったが「非常に良いトレーニングをしたと思っているし、選手たちにもそれを伝えた。そのうえで、それを明日のゲームにつなげようという話をしてきた」と、意欲を示した。

 大槻監督は5月末に、オズワルド・オリヴェイラ前監督の契約解除を受けて就任した。昨季は4月に約3週間の暫定監督を務め、その後にオリヴェイラ監督の就任を受けてトップチームのヘッドコーチを務めた。今季は3月に一度現場を離れたが、監督として戻った。これまで育成部門の監督などを務めたが、正式な監督としてトップカテゴリーのチームを率いるのは初めての経験だった。

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では決勝まで進出したが、ルヴァンカップや天皇杯は早期敗退。リーグ戦も残留争いに巻き込まれた。それだけに「指導者として、他の人が何年もかけて学ぶようなことを経験してきた」と話す。天皇杯ではJFLのHonda FCに敗れて、試合後に対話を求めるサポーターがスタジアムの入口に集結した。リーグ戦では、鹿島アントラーズ戦でタッチライン際でのプレーに激昂し、相手選手に手を出してレッドカード。後に、1試合のベンチ入り停止とクラブから罰金処分もあった。

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