浦和、3度目のACL制覇ならず 後半2失点、2戦合計0-3…アル・ヒラルは大会初優勝

浦和はACL決勝でアル・ヒラルに敗れた【写真:AP】
浦和はACL決勝でアル・ヒラルに敗れた【写真:AP】

後半に痛恨の2失点、浦和は3度目のACL決勝で初の敗戦

 2年ぶり3回目のアジア制覇を狙う浦和レッズは24日、AFCチャンピオンズリーグ決勝第2戦アル・ヒラル(サウジアラビア)との一戦に臨み、後半に2失点を喫して0-2の敗戦。2戦合計0-3でアル・ヒラルが大会初優勝を飾り、浦和は準優勝に終わった。

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 浦和は9日に行われた敵地での第1戦を0-1で落として、ホームの埼玉スタジアムに戻った。そのため、この第2戦では最低でも勝利が必要となり、2点差以上の勝利なら無条件で優勝。1-0の場合は延長戦に突入し、引き分け以下や失点したうえでの1点差勝利は敗戦となる条件がついた。そのゲームに、浦和は初戦の出場停止が明けたGK西川周作のほかは同じメンバーでスタートした。

 選手バスの到着を4000人の大声援で迎えられ、選手入場時には浦和サポーターが「ビジュアル・サポート」と呼ぶ大きなクラブエンブレムとACLのトロフィーをかたどったコレオグラフィーが、満員の埼玉スタジアムに彩られた。

 そのホームの勢いに乗りたかった浦和の思惑とは裏腹に、序盤の流れはアル・ヒラルに傾いた。浦和は自陣からのビルドアップが相手プレスに阻まれて苦しみ、警戒が必要な元イタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコに切り込まれる場面も発生。それでも、なんとかゴール前への侵入を防いだ。

 前半の半ばからペースをつかみ始めた浦和は同24分、左サイドに流れたFW興梠慎三からの浮き球をゴール正面でFW長澤和輝が落とし、走り込んだMF関根貴大がシュートを放ったが相手ゴール前の壁に阻まれた。同33分には左右に揺さぶった攻撃から、最後はMF青木拓矢が左足ミドルを放つも枠を捉えられず。前半で2戦合計スコアを同点に持ち込むことはできず、0-0のままハーフタイムを迎えた。

 後半に入ると浦和は1トップをFWファブリシオにして、興梠をシャドーに変更。同11分にはMF橋岡大樹のクロスをファブリシオがヘディングシュートで狙ったが、相手GKの守備範囲に飛んだ。逆に攻勢に出たいところでカウンターを受ける場面も増え、同24分にはFWバフティンビ・ゴミスにゴール前でフリーのシュートを許したが、GK西川周作が立ちはだかってゴールを守った。

 浦和の大槻毅監督は同18分にFW長澤和輝に代えてMF柏木陽介を投入したのに加え、同26分にはファブリシオに代えてFW杉本健勇を投入。攻撃に厚みを増そうと試みたが、その3分後に落とし穴が待っていた。

 同29分、浦和は中盤でボールがMFアンドレ・カリージョに渡ったところで関根が弾かれて突破を許すと、一気にカウンターの形になった。カリージョからジョビンコに展開されたボールは、そこからのラストパスでMFサレム・アルドサリにゴール前でフリーのシュートを許して失点。0-1とされ、残り約15分で3点が必要な状況に追い込まれた。

 必死の反撃を見せる浦和だったが、組織力、個の能力でアル・ヒラルの牙城を崩すことはできず、後半アディショナルタイムにはゴミスに2点目を奪われ敗戦。2戦合計0-3で浦和は準優勝となり、アル・ヒラルは3回目の決勝進出で初めてのACL優勝を飾った。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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