ビジャがJリーグで魅せた珠玉の“ダブルタッチ弾” 引退目前の37歳FW、カッコ良さに脱帽

シュート直前に見せた咆哮、生命力を懸けて戦う男の凄み

 あの時のビジャの咆哮は、なんとも言えないカッコ良さだった。生命力を懸けて勝負するような凄みがあった。

 まだ、十分やれそうに思えるが、「サッカーに追い越される前に辞めたい」というようなことを話している。今が潮時という判断なのだろう。スペイン代表最多得点、2010年ワールドカップ得点王も37歳、時間は滑り落ちるように過ぎていく。

 今振り返ると、あのゴールは遠ざかる「時間」を捕まえようと、毛穴まで広げるような生命エネルギー全開で追いかけていく姿にも見える。

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西部謙司

1962年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌の編集記者を経て、2002年からフリーランスとして活動。1995年から98年までパリに在住し、欧州サッカーを中心に取材した。戦術分析に定評があり、『サッカー日本代表戦術アナライズ』(カンゼン)、『戦術リストランテ』(ソル・メディア)など著書多数。またJリーグでは長年ジェフユナイテッド千葉を追っており、ウェブマガジン『犬の生活SUPER』(https://www.targma.jp/nishibemag/)を配信している。

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