駒不足のザンクト・パウリ、宮市の出場に独紙期待 「唯一“使用可能”なロケットマン」
ダルムシュタット戦で膝を打撲して個別調整 果たしてハイデンハイム戦の出場は…
ドイツ2部ザンクト・パウリは、10年ぶりの1部昇格に向けて一つ目の山場を迎えている。ヨス・ルフカイ監督のサッカーにおいて重要な役割を担うサイドアタッカーに故障者が続出。今季全試合フル出場中のFW宮市亮も前節で膝に打撲を負い、状態が懸念されるが、ドイツメディアは元日本代表アタッカーについて「唯一“使用可能”なロケットマン」と出場に期待を寄せている。
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宮市は中京大中京高在学中の2010年12月にイングランドの名門アーセナルと契約。その後は期限付きでフェイエノールトに移籍するなど順風満帆なキャリアを積み重ねると思われていたが、期限付き移籍を繰り返すなかで、両膝の前十字靭帯を断裂するなど大怪我に苦しんできた。それでも、負傷を乗り越えて復帰。今季はここまで全10試合フル出場中と“完全復活”を遂げた。
そのなかで、宮市は現地時間19日の第10節ダルムシュタット戦(0-1)で膝を打撲。長期離脱こそ逃れたが、チーム練習から外れて個別調整となっていた。
ドイツ地元紙「Hamburger Morgenpost」は、27日のハイデンハイム戦を前にザンクト・パウリの苦しい台所事情に言及。「ザンクト・パウリのウイングに激震」と見出しを打ち、「ヨス・ルフカイのサッカーでは、スピードが重要な要素の一つだ。ハイテンポでなければ、チャンスは少ない。しかし、56歳の指揮官は大幅に(ゲームプランを)考え直さなければならないだろう。重要なウイングのポジションが崩壊する恐れがあるからだ」と伝えた。
スピードを武器とするドイツ人アタッカーのMFルイス・コルデスは足首の負傷で長期離脱中。ようやく別メニュー調整に入った段階で、ハイデンハイム戦の出場は難しい。今季リーグ戦6試合2得点のドイツ人MFクリスチャン・コンテも太ももの筋肉を痛めており、記事によれば「それほど重症ではないが、少なくともダルムシュタット戦に出場できなかった状態で、チーム練習に復帰できなかった」という。
それだけに、宮市出場の可否はゲームプランを立てるうえで大きなファクターになる。同紙も「前節のダルムシュタット戦で膝の打撲を負った時点で、ハイデンハイム戦の起用は不透明だ」としつつも、「現在、宮市はザンクト・パウリで怪我のできない選手だ。日本人アタッカーは唯一“使用可能”なロケットマンだ」と出場に一縷の望みを懸けている。
宮市はハイデンハイム戦で開幕11試合連続スタメンを果せるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)