ルヴァン杯決勝のヒーローになり損ねた男 札幌DF福森が胸中吐露「やり切った感はある」

“ミシャ流”に確かな手応え 「ACLの出場権も狙える」 

 しかし、後半の時点で足をつる場面も見せていた福森は、延長前半と後半の間のハーフタイムで交代。残った選手たちに「15分を楽しんで来い」と声をかけて送り出したが、結果的には追いつかれ、PK戦で敗れた。その展開を見守った福森は「ボールを回すのか、攻め切るのか、キープするのか徹底できなかったと思う」と、冷静にその課題を見つけていた。

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 一方で福森は「こういう大舞台の経験があれば、チームも次は平常心でやれる」と前を向く。“ミシャ”の愛称を持つ指揮官は試合後の記者会見で「日本の上位5チームに」と話したが、福森もまた「去年、ミシャが来てリーグで4位になれた。今年、勝たなければいけないところを落として8位にいますけど、そういうところで勝つ力を身につければACLの出場権も狙える」と、チームの成長に手応えも感じた。

 ある意味ではヒーローになり損ねた試合になったのかもしれないが、福森が古巣を相手に決めた鮮やかな一撃は、札幌にタイトルという極彩色の光景を鮮明に想像させた。そのリベンジを果たすチャンスが訪れるのは、そう遠い未来ではないはずだ。

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