ヒディンクがチェルシーの新指揮官就任へ 韓国をW杯4強に導いた手腕に集まる期待

実績抜群の手腕

 チェルシーは、17日に退任したジョゼ・モウリーニョ前監督の後任として、オランダ人指揮官フース・ヒディンク氏を招聘(しょうへい)しようとしているようだ。就任が決まれば2009年以来2度目の指揮となる。英国営放送「BBC」や衛星放送「スカイ・スポーツ」などが報じている。
 チェルシーは今季プレミアリーグ16試合を終えて4勝3分け9敗で16位。降格圏まで勝ち点1と不振が続いている。名将モウリーニョ監督も“3年目のジンクス”に悩まされ、第1次政権(04から07年)時と同じく3季目のシーズン半ばで契約解除となり、指揮官の座を退いた。
 
 リポートによれば、ポルトガル人指揮官の後任として迎えられるのは、02年の日韓ワールドカップ(W杯)で韓国代表を率いてアジア勢初、そして同国史上初のベスト4に導いたヒディンク氏のようだ。15年6月までオランダ代表チームを率いていた名将は、すでにロンドン入りしており、交渉に臨むという。
 ヒディンク氏は09年にチェルシーを指揮した経験がある。当時もルイス・フェリペ・スコラーリ(現広州恒大)監督がシーズン途中で解任された後を託された。そして、チームを立て直してFAカップ制覇を成し遂げた。過去には、前述の韓国代表の躍進をはじめ、PSVでリーグ優勝通算6度、UEFAチャンピオンズカップ優勝、オーストラリア代表でW杯ベスト16、ロシア代表で欧州選手権ベスト4といった実績が光る。その手腕で“ブルーズ”の再建に期待が懸かる。
 すでにオーストラリア代表チームの公式ツイッターが「我々の前指揮官がチェルシーの監督に。グッドラック、フース!」と投稿し、オーストラリアサッカー連盟も同様にヒディンクのチェルシー監督就任を公式サイトで報じる“フライング”もあったが、ツイートはすでに取り下げられ、公式サイトの記事も「就任に向かっている」という内容に変更されていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo Getty Images

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