植田直通、「100%の準備」でタジキスタン戦へ 「こだわっていきたい」と語るポイントは?
冨安の離脱で先発の可能性が高まる 先発出場なら“縦パス”に意欲
日本代表は12日、アウェーで臨むカタール・ワールドカップ(W杯)2次予選タジキスタン戦に向けて現地で練習を行った。DF植田直通(セルクル・ブルージュ)は「100%の準備をしていくことは、いつもと変わらない」と意気込みを語っている。
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日本代表は10日にホームでモンゴル代表と対戦。エースFW大迫勇也(ブレーメン)が負傷で不在となったなか、怒涛のゴールラッシュを見せる。前半22分のMF南野拓実(ザルツブルク)のゴールを皮切りに、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF長友佑都(ガラタサライ)、FW永井謙佑(FC東京)、MF遠藤航(シュツットガルト)、FW鎌田大地(フランクフルト)が加点して6-0の大勝を収めた。
しかし、モンゴル戦終盤にはセンターバック(CB)の一角を担うDF冨安健洋(ボローニャ)が負傷。すでに代表から離脱し、DF室屋成(FC東京)が代替選手として招集されている。吉田とコンビを組んで堅守を築いてきた冨安の離脱は痛手となるが、同じポジションの選手にとってはレギュラー奪取のチャンスでもある。
その第一候補と目されるのが植田だ。タジキスタン戦での出場の可能性を問われると、「まだ誰が出るかは分からないですけど、自分が出た時のために100%の準備をしていくことは、いつもと変わらない」と前置きしつつ、「ここでチャンスをもらえれば、チャンスを活かしていきたい」とも語っている。
実際に出番を得るとすれば、守備陣の一角として勝利に貢献することはもちろんのこと、「チャンスを活かす」という意味では、自身の成長を見せる場にもしたいところ。「(所属クラブの)ベルギーだけではなく、この代表に来るたびに、僕はかなりのものを得て帰っている」と語る植田は、タジキスタン戦を次のように展望した。
「自分たちが押し込む時間帯が増えてくると思いますけど、そうなった時に自分がどういうパスを縦に入れられるのか。そういったところはこだわっていきたいと思います」
ハードな守備と力強いヘディングを武器とする植田だが、ベルギーでの経験、そして日本代表活動を通して培った攻撃面のスキルは、特にボールを保持することの多いアジアの戦いでは重要になる。タジキスタン戦で植田が先発出場となれば、ディフェンスラインから打ち込まれる縦パスにも注目したい。
(片村光博 / Mitsuhiro Katamura)