森保監督、“超堅守”モンゴル撃破のために立てた作戦とは? 「選手たちには試合前に…」

日本代表の森保監督【写真:高橋学】
日本代表の森保監督【写真:高橋学】

エースFW大迫不在も6ゴールで大勝 

 日本代表は10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選モンゴル戦(埼玉)で6-0と快勝した。MF南野拓実(ザルツブルク)の先制弾を皮切りに、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF長友佑都(ガラタサライ)、FW永井謙佑(FC東京)、MF遠藤航(シュトゥットガルト)、FW鎌田大地(フランクフルト)が次々とゴール。6点中5得点がヘディングでのゴールでサイド攻撃を活性化させた。エースFW大迫勇也(ブレーメン)が不在のなか、指揮官のテーマの一つ「連係・連動」を作用させて大勝に導いた。

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 守備を固める相手に工夫を凝らしながら敵陣へと迫った。何度も決定機を作りながらも決め切れなかった前半22分、とうとう先制の場面が訪れた。この日右サイドで起用したMF伊東純也(ヘンク)の右クロスに中央で上手くフリーになった南野が頭で弾丸ゴール。その7分後にはCKからの流れで吉田が決め、同33分には長友が10年ぶりの得点。ゴールラッシュで大勝した。

 1月、アジアカップではグループリーグで引かれた相手に苦戦。決め切ることに課題が出た大会となった。あれから9カ月。W杯2次予選では守備的な相手に対してゴールを奪い、勝たなければいけない。森保監督はそれを想定し、作戦を練っていた。

「モンゴルが私たちに対して、これまでの日本代表を分析して堅い守備してきた。中央を固められた時、サイドにスペースが出てきて、そこを選手たちが試合の流れや状況を考え、スペースを見つけて攻撃を仕掛けてくれた。選手たちには試合前に『相手が恐らく守備を固めてくる』こと、『それを崩すために何ができるかを状況を見て賢くやろう』と話した」

 アジアカップの時は中央で崩すことにこだわり、なかなか突破できずにいたが、若い選手が多いなかで経験を生かして、サイドを有効活用。MF堂安律(PSV)も好調を維持しているものの、この日は右サイドにスピードある伊東を起用。伊東は3アシストと右サイドを制圧し、存在感を示した。

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