「あまり話さないでと…」 中島翔哉、ポルトから“かん口令”も「学んだことは出したい」

ポルトの日本代表MF中島翔哉【写真:Football ZONE web】
ポルトの日本代表MF中島翔哉【写真:Football ZONE web】

W杯予選に向けて合宿初日に合流

 日本代表MF中島翔哉(ポルト)が7日、合宿初日に合流した。日本代表はこの日、さいたま市内で10日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選モンゴル戦(埼玉)と15日に敵地で臨むタジキスタン戦に向けて練習を開始。国内組3人と海外組10人の計13人が参加し、練習終了後にMF久保建英(マジョルカ)が合流した。今夏からポルトに加入した中島は、所属クラブに関する質問は「話さないでと言われている」と明かしつつ、「学んだことを出していきたい」とピッチ上で表現する覚悟を示した。

 合宿初日は約30分間の軽めの調整。ランニングやストレッチで体を動かすだけだったが、中島は常に笑顔を忘れなかった。練習終了後にはMF原口元気(ハノーファー)やGK川島永嗣(ストラスブール)らとともに自主練習に励み、仲の良いDF植田直通(セルクル・ブルージュ)と談笑しながらピッチをランニング。リラックスした雰囲気で初日を終えた。

 今夏から新天地に移り、ポルトに加入。だが、10番を背負う所属クラブでは“トラブル”もあった。9月15日リーグ第5節ポルティモネンセ戦(3-2)、2-0とリードしながらも迎えた後半28分から途中出場した中島は守備面に大きな課題を残し、試合直後にセルジオ・コンセイソン監督から怒りの形相で詰め寄られる出来事が話題となっていた。その後、指揮官とは和解し、9月25日のリーグカップ・サンタクララ戦(1-0)では決勝点をアシスト。同29日の第7節リオ・アヴェ戦(1-0)ではリーグ初先発を飾った。

 ポルトで徐々に信頼をつかみつつある中島だが、クラブからは“かん口令”が敷かれているようだ。「もともとポルトは試合後の取材とかも受けない」というが、「ポルトのことの関連についてはあんまり話さないでと言われている」と明かした。そのなかでも、日々成長は実感している。

「学んだことは出していきたいし、選手としても人としても一日一日成長していけたらいいですし、代表活動のなかでも成長していけたら。どこにいても学ぶことはあるし、アル・ドゥハイル(カタール)もポルティモネンセもFC東京も(カターレ)富山にいた時も、それは常にあったので、クラブが大きいとか小さいとかそういうのは個人的に関係ない。期待値やファンの多い少ないはあると思いますけど、どこにいても学べることは常にある」

 ポルトガルで心身ともに進化を遂げている中島。言葉は少なくとも、しっかり自身の課題と向き合い、確かな手応えはつかんでいるようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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