バルサとアトレティコが“上訴バトル”へ グリーズマン移籍の”罰金300ユーロ判決”が発端
罰金97億円を要求したアトレチコに対し、スペインサッカー連盟の判決は3万5000円
フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンは今夏、アトレティコ・マドリードから同じスペイン1部のバルセロナへ完全移籍した。アトレティコは契約解除金として1億2000万ユーロ(約146億円)を受け取ったが、さらに8000万ユーロ(約97億円)を支払う必要があるとしてバルセロナ相手に訴訟。スペインサッカー連盟(RFEF)は、バルセロナを300ユーロ(約3万5000円)の罰金を命じたが、この判決は両クラブを怒らせたとスペイン紙「マルカ」が伝えている。
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グリーズマンとアトレティコは、特殊な契約を結んでいた。2019年6月30日までは契約解除金が2億ユーロ(約243億円)だが、7月1日以降は1億2000万ユーロ(約146億円)に引き下げられるというものだ。バルセロナはグリーズマンとの契約合意を7月12日に発表し、5年契約を結んだとした。
この場合、バルセロナは1億2000万ユーロを支払えば済むはずだが、アトレティコは契約が6月30日までに合意していたと指摘し、差額分を請求する訴えを起こしていた。
これに対してRFEFは、バルセロナに300ユーロを支払うように命じた。だが、アトレティコはあまりにも少額な罰金を不服として上訴するという。一方、いくら少額でも違反扱いされてはバルセロナ側も不本意とし、意義を申し立てる見込みのようだ。
RFEFは、グリーズマンが7月1日よりも前に契約に合意に至っていたという疑惑を証明できなかったが、アトレティコの許可を得ずに交渉をしていたことを問題視したという。だが、結果的にこの判決は両クラブの怒りに火を注ぐ形になったようだ。
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