500億円補強でも不満!? マンU指揮官が6戦無得点に「スアレス、アグエロなら決めた」
ワールドクラス不在に嘆き節
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は5日、ウェストハム戦でスコアレスドロー後、決定機を決められなかった攻撃陣をやり玉に挙げた。同じ本拠地の好敵手マンチェスター・シティFWセルヒオ・アグエロや、バルセロナFWルイス・スアレスなら決定機を決められたと身もふたもない発言で物議を醸している。英地元紙「デイリー・ミラー」が報じた。
オールドトラッフォードのスタンドには不満が充満していた。今季公式戦で6試合目となるスコアレスドローに業を煮やすサポーターからは「アタック、アタック、アタック、アタック、アタック!」と攻撃を求めるチャントも、再三飛び出した。だが、足首の故障でイングランド代表FWウェイン・ルーニーを欠く中、フランス代表FWアンソニー・マルシアル、ベルギー代表MFマルアン・フェライニら攻撃陣はチャンスを決めきることができなかった。
試合後、オランダ人指揮官もこうした攻撃陣の体たらくに怒りを爆発させた。
「問題は、ルイス・スアレスかセルヒオ・アグエロがここにいたら、ゴールを決めていたか、ということだ。これは疑問だ。どうなるか分からないが、私は決めたと思う」
ファン・ハール監督就任後、すでに500億円規模の補強費を投入し、実力者をかき集めた。それでも物足りないのだろうか。スアレス、アグエロの名前を出して、ワールドクラスのストライカー不在を嘆いた。
「パフォーマンスには喜んでいるが、ここまで多くのチャンスをつくったのだから、得点しなければいけない。ゴールは冷静さだけではない。多くの運も必要だと思う。私は心配していないが、この時期を乗り越えなければいけない」
さらに、そう語った指揮官は、サポーターについても苦言を呈した。「なぜ彼らがアタック、アタック、アタックと叫んでいるのか理解できない。なぜなら我々は攻撃的なチームで、ウェストハムユナイテッドではないのだから」と持論を展開した。相手チームこそが守備的戦術を採用していたと主張した。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images