森保監督、“イレギュラーな招集”に苦笑しつつ言及 「今回、基本でないことが起きている」
クラブで出場機会を得ていない選手たちに対し「良い状態でクラブに帰ってもらえたら」
日本代表は5日にキリンチャレンジカップ2019でパラグアイ代表との対戦を控えている。前日会見に臨んだ森保一監督は、クラブで出場機会を得ていない選手の招集について、「今回、基本でないことが起きています」と、通常よりも“イレギュラー”な状況にあることを明かしつつ、「より評価の上がるように良い状態でクラブに帰ってもらえるような活動にできたら」と、代表戦が“起爆剤”となることを期待している。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
10日に控えているカタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー戦に向け、パラグアイ戦はテストマッチとなるが、選手の起用法については「全員が揃っての全体練習は今日が初めてになるので、状態を見て最終的な起用を判断したいと思う」と、先発は直前の判断となることを主張した。
また、招集選手の基準について尋ねられると、「これはすべて“基本的”なんですが、フィールドプレーヤーにしても、GKにしても、試合に出ている選手を選んでいきたいと思っています」と、これまでと同様、出場機会を得ている選手を優先する意向を示した。一方、「ですが…今回、基本でないことが起きています」と、思わず苦笑いを浮かべ、今回の選出はとりわけ“イレギュラー”な状況となっていることを明かした。
それでも「これまでもそれに該当する選手はいたわけですが、招集した選手が少しでもコンディションを整えてもらうこと、そして、より評価の上がるように良い状態でクラブに帰ってもらえるような活動にできたらと思う」と、今回の代表戦がクラブで燻っている選手たちにとって良い“起爆剤”となることに期待していた。
すでに今季リーグ戦3ゴールを決めているMF南野拓実(ザルツブルク)、FW大迫勇也(ブレーメン)を筆頭に、DF長友佑都(ガラタサライ)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、DF冨安健洋(ボローニャ)らが主力に定着しているものの、今夏ポルトに加入したMF中島翔哉、DF吉田麻也(サウサンプトン)、GK川島永嗣(ストラスブール)、GK権田修一(ポルティモネンセ)らは定位置を確保できていない。また、PSVに加入したMF堂安律、マジョルカに期限付き移籍したMF久保建英も、今後の出場機会が不透明な状態だ。
森保監督は、試合に出場していない選手の招集が多くなった傾向に関して、「すべてが『こうでないといけない』ことでないことを含めて、プレーヤーズ・ファーストとチーム・ファーストを両立していきたい」と主張。欧州のシーズンが開幕したばかりだからこそ、コンディションの向上面でも、ピッチに立つ機会を得ていない選手たちにとっては重要な期間となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)