上海上港GK、交錯プレーからの“ファンブル失点”が波紋 「無視できるプレッシャーで…」

上海上港GKイエン・ジュンリン【写真:Getty Images】
上海上港GKイエン・ジュンリン【写真:Getty Images】

中国代表GKイエン・ジュンリンがキャッチミスしたボールが槙野の足元に落ちて失点

 浦和レッズは27日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦、敵地で上海上港(中国)に2-2で引き分けた。先制点は上海上港GKイエン・ジュンリンのミスから日本代表DF槙野智章が押し込んで生まれたが、海外メディアでは「とんでもないハンドリングエラー」「無視できるプレッシャーでボールをこぼした」と相手守護神が批判を浴びているほか、中国メディアは「ファウルではないのか?」と訴え、反響を呼んでいる。

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 中国・上海で行われた試合は前半3分に動く。浦和は敵陣左サイドでFKを獲得。キッカーを務めた元日本代表MF長澤和輝がペナルティーエリア内へ山なりのボールを供給すると、キャッチしようとした中国代表GKイエン・ジュンリンがファンブル。このこぼれ球に槙野が素早く反応し、反転しながら左足でゴールへ押し込んで先制点を手にした。

 浦和は前半30分にエースのFW興梠慎三が追加点を奪うも、後半元ブラジル代表FWフッキにPK2発を決められ、敵地での第1戦は2-2のドローに終わった。海外メディアでは、先制点の場面が大きく取り上げられている。

 サウジアラビア紙「サウジ・ガゼッタ」は、「イエン・ジュンリンは浦和の先制点の場面でひどい過失を犯した」と糾弾。「ハイボールに飛び、槙野智章の足元に落とした。槙野はがら空きのゴールに反転してシュートを決めた。上海上港は(主審の)判定に不満を示したが、イエン・ジュンリンのプレーは過失であり、槙野の“無視できるプレッシャー”でボールをこぼした」と、槙野との交錯はミスに値しないものだったとの見解を示した。

 中国ニュースサイト「China.org.cn」も「とんでもないハンドリングエラー」と伝えているが、逆に中国メディア「新浪体育」は「ファウルではないのか?」と疑問視。「イエン・ジュンリンはペナルティーエリア内で槙野に邪魔され、ボールを奪われて失点した。GKと衝突した疑いがあったが、ACLにはVARがない」と大会規定でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されていないことに触れている。

 敵地で2ゴールを奪った浦和だが、相手のミスで手にした1点が突破の明暗を分けることになるのだろうか。

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