120分の死闘の末に年間3位のG大阪が勝利 ミシャ体制の浦和はまたもリーグ制覇ならず

ズラタンの魂のヘッドで浦和が追いつく

 失点後、浦和も一気に攻撃へとスイッチを切り替える。後半5分にはオーバーラップした槙野のパスを梅崎がゴール正面から左足でシュート。日本代表GK東口の素早い反応によって防がれるが、その2分後にも武藤が左足でG大阪ゴールを強襲。さらに同14分には右サイド森脇のクロスに、李が中央で合わせたが、ヘディングシュートはうまくヒットしなかった。

 得点が必要な浦和は、後半18分に大きく動く。梅崎に代えてズラタン、那須を下げて青木を投入。ボランチに入っていた阿部を最終ラインに下げ、より攻撃的な布陣へ変更すると、この交代策が実を結ぶ。

 後半27分、右サイドの関根が粘ってCKを獲得。すると、柏木の正確なキックにまずは森脇がヘディングシュート。これはバーを叩いたが、こぼれ球をズラタンが頭で押し込み1-1の同点に追いついた。

 一気に勢いを得た浦和は同30分に宇賀神に代えて、ベテラン平川も投入。ペトロヴィッチ監督はこの段階で交代枠を使いきる勝負の采配を振るった。やや劣勢になったG大阪は、パトリックの推進力に頼る攻撃が目立つばかりで、先制点以降は決定機がないまま試合が進んでいく。

 そして後半終了間際、浦和が猛攻を仕掛ける。ラストプレーで、森脇のクロスに武藤が完璧なヘディングで合わせるも、GK東口の好セーブに遭いゴールならず。1-1のまま、試合は延長戦に突入した。

 

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