長谷部も苦しむグロインペイン症候群 その発症のメカニズムと治療法とは

 

サッカー界でお馴染みの症例 多くの名選手が苦しむ

 フランクフルトの日本代表MF長谷部誠が恥骨周辺の痛みにより、1ヵ月近い離脱を余儀なくされる可能性が浮上している。サッカー選手が相次いで発症するグロインペイン症候群と呼ばれる下腹部、恥骨、股関節の故障について、横浜F・マリノスMF中村俊輔の専属トレーナーを務める、新浦安しんもり整骨院入船院の新盛淳司院長に発症の要因や対策などを訊いた。

「長谷部選手はドイツ国内の報道で恥骨炎とレポートされています。恥骨炎や股関節周囲の痛みは、鼠径部周辺部痛(グロインペイン症候群)と呼ばれ、診断や治療が難しいケースも多いことで、世界的に知られています。サッカー選手の多くが発生し、痛みが改善し復帰する時期や過程も、個人差があります」

 中村のみならず、元日本代表FWの中山雅史氏、元日本代表MF中田英寿氏、元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏ら、サッカー界のビッグネームも苦しんできた故障は、サッカー界ではお馴染みの症例とも言える。そして今、ハリルジャパンのキャプテンがこの苦しみと戦っている。

 ボールを蹴るために体をひねるなどの動作によって、股関節部分に負荷がかかるサッカー選手の発症のメカニズムについて、新盛院長は「これまで私が診させて頂いた経験から、発症しやすい患者さんのタイプは存在します」と、次の3つを挙げている。

 

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