本当に“公平・公正”だったのか? FC東京対仙台、新ルール適用でPKやり直し

先制点を挙げたFC東京FWディエゴ・オリベイラ【写真:高橋学】
先制点を挙げたFC東京FWディエゴ・オリベイラ【写真:高橋学】

仙台GKスウォビィクのファウルによってPKがやり直し 2度目のPKが決勝点

 首位を走るFC東京は11日に行われたJ1第22節でベガルタ仙台と戦い1-0で勝利し、勝ち点を48にまで伸ばした。ディエゴ・オリベイラのPKによる1点を守り切ったFC東京が薄氷の勝利を得たわけだが、その得点シーンで現行ルールの問題点が提示されることになった。

 FC東京が仙台を迎えて行われた試合は、気温29.5度、湿度60%という過酷な条件で行われた。両者が決め手を欠いてスコアレスで試合が終了してもおかしくはない均衡した状況のなか、後半12分にFC東京MF東慶悟がハーフウェーライン付近からボールを最終ラインの裏へ送り込んだ。そのボールにタイミング良く抜け出したFW永井謙佑が仙台DFシマオ・マテの足にかかり倒され、FC東京をPKのチャンスを得た。

 そして、後半14分にディエゴ・オリベイラによるPKでプレーは再開されることになるが、そのシュートコースが甘く仙台GKヤクブ・スウォビィクにキャッチされてしまった。スウォビィクはパントキックで攻撃に転じようとしたが、副審の旗が上がり主審は笛を吹いてプレーを止めた。ボールが蹴られる前にGKスウォビィクの両足がゴールラインよりも前に出ており、GKによる反則という判定で再びPKが行われることになり、スウォビィクは警告となった。主審と副審による協議、仙台からの抗議によって試合は一時中断したが、後半17分にやり直しとなったPKをディエゴ・オリベイラが今度はきっちりと決めて、FC東京が先制点を挙げた。

 試合後の会見で仙台の渡邉晋監督は、「PKを与えたのが唯一の隙だったのかもしれないですが、その後のPKの判定は非常に厳しいかなと思います」と語ってから、判定についての疑問を投げかけた。

「ルールに則って厳密にやれば、おそらくファウルでイエローカード。でも、数10センチ前に出ていたが、あれが前に出ていなかったら止められなかったかというと、止めている。そういうところも加味して考えると、あれがファウルだったらこれからも全試合を通じて取ってもらわないとおかしくなるのではないかと思います。新しいルールということも含めて、良い勉強になったと言えば勉強になったが、勉強にしては痛い敗戦だった」

 渡邉監督が振り返ったように、GKスウォビィクの足は30センチにも満たないほどしか出ていなかった。さらに、ディエゴ・オリベイラが蹴ったシュートは、力のないボールかつほぼ正面のコースだった。仮定の話になってしまうが、勘を頼りにコースを予想して先に飛ぶ方向を決めるGK以外であれば、どのGKにも止められるPKだった。

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