「才能の宝庫と証明」 トゥウェンテ中村、AZ菅原…オランダで輝く日本の若手を現地紙称賛

AZアルクマールDF菅原(左)とトゥウェンテFW中村【写真:Getty Images】
AZアルクマールDF菅原(左)とトゥウェンテFW中村【写真:Getty Images】

トゥウェンテTDは日本の現状にも言及 「彼らが唯一持っていないのは…」

 今夏、オランダ挑戦を選んだFW中村敬斗(ガンバ大阪→トゥウェンテ)とDF菅原由勢(名古屋グランパス→AZアルクマール)がエールディビジ開幕戦で揃って初スタメンを飾り、初ゴールも挙げてみせた。オランダ紙「デ・テレグラフ」はオランダで輝きを放つ日本人選手たちを取り上げ、「才能の宝庫だと証明している」と称賛している。

 19歳の中村はPSV戦(1-1)、同年齢の菅原はフォルトゥナ・シッタート戦(4-0)でゴールを挙げ、フローニンゲンでは21歳の日本代表MF堂安律と22歳の同DF板倉滉が揃ってエメン戦(1-0)に先発フル出場。PECズウォレに在籍する22歳の日本代表MF中山雄太もヴィレムII戦(1-3)で先発フル出場を果たしている。

 オランダの地で若き日本人選手が躍動するなか、「デ・テレグラフ」は「エールディビジが日本に魅了される」として、現状を分析。「小野伸二(元フェイエノールト/現・FC琉球)の到着から18年、エールディビジは再び日本の虜となっている。開幕戦では5人の若手日本人選手が活躍した」と伝え「日出ずる国は才能の宝庫だと証明している」と称賛した。

 また、トゥウェンテのテクニカルディレクターを務めるテッド・ファン・ルーウェン氏は同紙の取材に答え、日本サッカー界との関係について言及。「日本はとても順調に成長している」と語り、次のように現状を評した。

「ほぼ全ての選手は両足を使え、アスリート能力も高く、実用的なスキルを備えているうえに、メンタリティーも素晴らしい。彼らが唯一持っていないのは、良いGKだろう」

 これほどまでに大勢の日本人選手がエールディビジに所属することについて、ファン・ルーウェン氏は「文化的な差異が少なくなったこと」を理由に挙げ、「若い世代はよりオープンで社交的だし、前向きで勇敢だ。そうした新たなメンタリティーは、若いサッカー選手にも共通している」と過去からの“変化”に触れた。

 そして、ファン・ルーウェン氏は「オランダはイングランドやスペインのリーグに行くための、ステップアップの場として捉えられている」とも認めている。元日本代表MF本田圭佑(元VVVフェンロ)だけでなく、オランダを足がかりに飛躍を遂げた選手は世界的にも枚挙にいとまがない。今オランダでプレーする若手たちも、数年のうちに大きく羽ばたくことになるのだろうか。

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