松田直樹氏の命日にメモリアルイベント開催 元チームメートも集結…AED講習など行う

松田氏と元チームメートの河合竜二氏も参加【写真:Football ZONE web】
松田氏と元チームメートの河合竜二氏も参加【写真:Football ZONE web】

元チームメート河合竜二氏も参加 「みんながマツさんのことを思ってサッカーをしていた」

 8年前の2011年8月4日、元日本代表DF松田直樹氏(当時・松本山雅FC)が練習中に心筋梗塞で倒れ、救急搬送後に帰らぬ人となった。命日である4日、「NAOKI MATSUDAメモリアルフェスティバル」が都内で開催され、かつてのチームメートたちが参加するなか、フットサルマッチ、サッカースクール、AED(自動体外式除細動器)講習を行っている。

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 今回のフェスティバルには、松田氏と横浜F・マリノスで共闘した元チームメートも多数参加。清水範久氏、河合竜二氏、坂田大輔氏、阿部祐大朗氏、天野貴史氏、斎藤陽介氏が駆け付け、サッカースクールでは多くの子どもたちとともに汗を流している。松田氏が亡くなった時間である13時6分には黙祷も実施した。

 サッカースクールでまとめ役を担った河合氏は、「本当にみんながマツさん(松田氏)のことを思ってサッカーをしていた」と振り返る。そして、フェスティバル全体を通じて感じた“楽しさ”への思いも明かした。

「サッカー教室、AED講習と、いろいろなことが楽しい1日になりました。マツさんは楽しいことが大好きだった。こうやって楽しく(8月4日を)迎えられていることが嬉しいです。子どもたちもすごく楽しんでくれましたし、何より自分たちが楽しかったですね」

 松田氏の死去から8年が経過し、今回のサッカースクールに参加した子どもたちは当時をリアルタイムでは知らない。だからこそ語り継いでいくことが必要であると同時に、サッカーを入口としてAEDの使い方を学んでもらうということも、大きな目的となっていた。

日本代表でも活躍した松田直樹氏【写真:Getty Images】
日本代表でも活躍した松田直樹氏【写真:Getty Images】

 河合氏は言う。

「(松田氏を)知らない世代は増えてきていますね。ただ、『松田直樹』を知らなくても、AED講習は今後必要になってくること。そういうことを伝えていけたらいいかなと。もちろん忘れ去られたくはない。でも、サッカーの楽しさや、救える命があるということも伝えられる。そういうものを発信できればいいなと思います」

 同じような事態がどこかで発生した時に、1人でも多くの命が救われるように――。そんな祈りを込めて開催されたメモリアルフェスティバル。AED講習では「みんな積極的に聞いていましたし、子どもたちも進んでやっていました」と河合氏も目を細めた。松田氏らしい“楽しさ”とともに進行した充実のイベントから、子どもたちもきっと多くの学びを得たはずだ。

(片村光博 / Mitsuhiro Katamura)



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