日本初の予選5戦連発の本田、1トップ起用には難色 「僕にストライカーの勘はない」

トップ下への強いこだわり

 日本代表FW本田圭佑は17日のロシア・ワールドカップアジア2次予選敵地カンボジア戦で終盤1トップを務め、日本代表初となるW杯予選5試合連続ゴールを決めた。途中出場で2-0の勝利に貢献した本田だが、1トップとしての役割は前向きでない様子だ。

「最後に1トップでゴールも決めたが、このチームでそういう起用法もあるということを示したのか?」

 こう質問されると、本田は首を振った。

「いやあ、あんまり考えてないですけどね、それは。フォワードってなんか、そんな練習して逆にできるようなポジションなのかなっていう疑問はある。野生の勘みたいな、そういうのはほとんど僕は持ち合わせてないんで」

 この日の藤春のクロスから決めたヘディングは、絶妙なポジショニングからだった。少ないチャンスで決める決定力も、ストライカーらしいといえるだろう。好調時には抜群のボディーバランスを誇り、前線でボールをキープもできる。だが、本田自身は自らに適正を見いだそうとはしなかった。

 「自分の家」と語ったトップ下への強いこだわりもあるのだろう。この日のゴールについては「まあ、あれはボールがよかったですね。タイミングよく入れて、相手も疲れも出てたんじゃないかなと思います」と淡々と振り返っていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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