冨安は「モダンなDFの典型」と伊メディア紹介 「決定的な要素になり得る」と指摘したのは?
身体能力と戦術眼を高評価 3バックにも4バックにも対応できる点に注目
日本代表DF冨安健洋は現地時間9日、ベルギー1部シント=トロイデンからセリエAボローニャへの移籍が決定した。この移籍成立を受け、衛星放送「スカイ・スポーツ」イタリア版は冨安の特徴を紹介。その能力全般に高い評価を与え、期待をかけている。
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冨安はアビスパ福岡の下部組織で育ち、2016年に福岡のトップチームに昇格。翌年にはレギュラーとしてリーグ戦35試合に出場し、18年1月にシント=トロイデンに完全移籍を果たした。2年目の昨季はレギュラーの座をつかみ、19歳にして日本代表にもデビュー。今年に入ってもアジアカップでフル稼働、コパ・アメリカ(南米選手権)でも主力として奮闘し、9日にボローニャ移籍が発表された。
日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)以来の日本人セリエAプレーヤーについて、「スカイ・スポーツ」イタリア版は「冨安:ボローニャの新たな日本人はどんな選手?」と見出しを打ち、冨安を特集。「シニシャ・ミハイロビッチ監督が獲得を熱望した」として、次のように紹介している。
「冨安とは一体、何者なのか。多くの人が疑問に思うかもしれないが、育成年代の熱心なフォロワーなら、一度は名前を聞いたことがある選手だ。フィジカルに恵まれ、モダンなDFの典型と言える。守備の局面に強さを持ち、空中戦に優れるが、それだけではない。疑いの余地なくビルドアップにも優れており、守備の統率者にもなれる」
このように冨安の能力を絶賛したうえで、「高身長にもかかわらずスピードを兼ね備え、器用で柔軟性を持つ」と高い身体能力と戦術眼が同居する点に注目。「3バックにも4バックにも対応できる戦術的な聡明さがあることは、ミハイロビッチ監督にとって決定的な要素になり得る」と続け、レギュラー争いにおいてアドバンテージを持っていると指摘している。
新シーズンのイタリア挑戦に向けて、現地でも期待が高まっている冨安。厳しいポジション争いを勝ち抜き、セリエAの舞台でレギュラーとして活躍することができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)