コパ・アメリカ、“真の敗者”は審判団と海外紙指摘「失望残した」 ブラジル代表FWも憤怒

ブラジル代表FWジェズスが抗議するも判定は覆らなかった【写真:AP】
ブラジル代表FWジェズスが抗議するも判定は覆らなかった【写真:AP】

ブラジルがペルーに3-1勝利で優勝も… 疑惑判定の多かった大会をスペイン紙総括

 ブラジルで開催されていたコパ・アメリカ(南米選手権)は、決勝でペルーを3-1と下した開催国ブラジルが通算9度目の優勝を果たして幕を閉じた。スペイン紙「マルカ」は今大会で疑惑の判定も多かった審判団が大会の“真の敗者”だったと大会を総括した。

 日本代表も招待出場してグループリーグ敗退に終わった今回のコパ・アメリカは、ブラジルの強さが際立った。グループリーグでもペルーと対戦して5-0と圧勝した開催国は、2勝1分で順当に首位通過を果たすと、準決勝で宿敵アルゼンチンを2-0と撃破。決勝まで無失点で勝ち上がり、二度目の激突となったペルーを圧倒し、2007年以来4大会ぶり9度目の頂点に立った。開幕直前にエースFWネイマール(パリ・サンジェルマン)の負傷離脱というアクシデントに見舞われたなかでの快挙だった。

 そのブラジルと決勝で戦ったペルーは、準決勝で2連覇中の王者チリを撃破するなど快進撃を見せた。「マルカ」紙はそんなペルーを「決勝で敗れたが、彼らは顔を堂々と顔を上げたまま国に帰ることができる。彼らはトーナメントの真の敗者ではない」とその健闘ぶりを称えた。

 その代わりに“真の敗者”として疑問の目を向けられているのが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定などで禍根を残した審判団だ。「大会を通じてレフリーのパフォーマンスは失望を残した」と指摘されている。

 3位決定戦で退場処分を受けたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが判定に不満を持ち、試合後に南米サッカー連盟と審判団に対して「僕らはこんな腐敗した大会の一員でいたくない」と痛烈に批判して話題となった。

 決勝でも、退場となったブラジル代表FWガブリエル・ジェズスが、ピッチを離れた後にVARが設営されていたテントにパンチを見舞うという前代未聞の行動に出ている。選手たちは相当フラストレーションを溜めていたようだ。

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