浦和FW興梠慎三、クラブ最多得点更新で“ゴールの極意”告白 「遊びがないといけない」

エリア内でどれだけ仕事ができるか 「決めていないFWは力が入ってしまう」

「FWはペナルティーエリアの中でどれだけ仕事ができるか。自分としては、ペナの中では“遊び”がないといけない。そういう余裕がないとダメだと思っているので。(ゴールの)経験というのもあると思いますね。決めていないFWは力が入ってしまうと思う。もちろん、その遊びはペナの中の話で、自陣でやるものではないけど、そういうちょっとしたものがないと力の抜けたシュートは打てない。決めないといけないと思うと、力が入る」

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 興梠のゴールパターンは右足、左足、ヘディングと多彩だが、ゴールネットに突き刺さると表現するようなものは少ない。GKの触れないコースに丁寧に流し込むようなものや、この日のように距離を詰めるGKと入れ替わるようにボールがゴール内へと飛んでいくものがほとんどだ。それを生み出すのが余裕と遊びであり、最後まで相手の逆を取る冷静さと確かな技術に裏打ちされる。

 もちろん、そうしたゴールの好循環を生み出せるのも、試合に出続けているからこそ。浦和の歴史に金字塔を打ち立てた興梠は「単純に怪我がないからコンスタントにゴールができる。怪我があったらこういう記録も作れないから、親に感謝したいですね」と、感謝の言葉を残した。

 1995年に日本人としてJリーグ初の得点王を獲得した「ミスター・レッズ」を超えた興梠だが、「サポーターの中では福田さんがレジェンド。それを超えるにはもっと活躍するのとタイトルを勝ち取ることが必要。次はサポーターの心をつかんでいきたいですね」と、名実ともに歴代最高のエースの座へ意欲を見せていた。

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