インテル、ルカク獲得の“デッドライン”は8月8日? 元エース放出が条件と伊紙指摘
ユベントスの関心が噂されるイカルディ、インテルの頭痛の種に
アントニオ・コンテ新監督が就任したインテルは、マンチェスター・ユナイテッドのベルギー代表FWロメル・ルカクに補強ターゲットを定めているが、そのデッドラインはインテルの計画より早くなりそうだ。
イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」は、インテルがルカクの獲得に乗り出しているなかで、2018-19シーズンまでのエースで主将も務めたアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディの放出とセットにならなければ実現しない点を指摘している。
今夏のイタリアの移籍市場最終日は9月2日とあって、それほど切迫した状況にないように思える。しかし、同紙ではユナイテッドがルカクの放出に同意するとすれば、プレミアリーグの移籍市場最終日までという見通しを報じた。その場合、デッドラインは8月8日となり、一気に1カ月近く早まることになる。
さらにユナイテッドはインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)で各国を転戦することになる。7月20日にはシンガポールでインテルと対戦するだけに、そこは交渉の一つのポイントになる日程だとされている。いずれにしても、インテルの強化責任者であるジュゼッペ・マロッタ氏は早期決着を望んでいるとした。
イカルディに関しては国内の王者ユベントスからの関心が噂されるものの、具体的なオファーに発展するという報道は出ていない。代理人であり妻のワンダ・ナラ氏とバカンスで日本旅行を楽しんでいたイカルディだが、契約を残すインテルからは頭痛の種という扱いになっている。
ルカク自身は以前のインタビューで、幼少期に当時のブラジル代表FWロナウドがインテルで見せたプレーを見て以来、セリエAでのプレーが夢であることを明かしている。そうした意味では前向きになれる条件の整った移籍の噂だが、インテル側がルカクを迎え入れる状況を整えたうえでクラブ間交渉を成立させることはできるのか。
コンテ新監督の招聘で8連覇というユベントスの1強状態にストップをかけることが期待されるインテルだが、その核となるストライカー獲得に向けて、障害をクリアできるのか注目されるところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)