「僕はただのGK」 ブラジルの守護神アリソン、自身のバロンドール受賞に否定的
リバプールでCL制覇、コパ・アメリカで大活躍も“歴史的快挙”は意識せず
ブラジル代表は、自国で開催されているコパ・アメリカ(南米選手権)で、見事に決勝進出を果たした。“王国”の守護神を務めるGKアリソン(リバプール)は大活躍を見せているが、自身がバロンドールを受賞する可能性については否定的だった。スペイン紙「マルカ」がブラジル人GKのコメントを伝えている。
現地時間2日に行われた準決勝のアルゼンチン戦、ブラジルはホームの圧倒的なサポートを受けて2-0で勝利した。そのなかでアリソンは、FWリオネル・メッシの直接FKをキャッチで止めるなど、安定したセービングを見せて完封勝利に貢献していた。
所属するリバプールでは、2018-19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ優勝にも貢献。クラブ、代表両方での活躍から、バロンドールの候補に入る可能性は高い。もし、GKが受賞することになれば、1963年に唯一GKとして受賞したロシア代表GKレフ・ヤシンに続き2度目の快挙となるが、アリソン自身は意識をしていないようだ。
ブラジルが決勝進出を決めた後、バロンドール受賞について聞かれたアリソンは「僕は自分に与えられた仕事をすることに集中している」と応じ、「その賞を目指している選手はたくさんいる。僕はただのGKだよ」と、特別な関心は示さなかった。
彼にとってより重要だったのは、準決勝でメッシを擁するアルゼンチンを止めたことのようだった。「彼(メッシ)のシュートを止めるためには、入念な準備と直感のコンビネーションが重要なんだ」と、会心の勝利を振り返っている。
7日に行われるペルーとの決勝に向けても、アリソンは間違いなく「入念な準備」を行い、持てる力を発揮するだろう。彼自身は、大きな期待を抱いていなくても、ブラジルが9度目の戴冠を果たせば、「アリソンにバロンドールを」という声は、さらに大きくなるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)