同時多発テロで近親者が不幸や恐怖に襲われたフランス代表選手 英国戦辞退せずに不屈の意思をアピールへ

従姉妹を殺害されたディアラ、家族が惨劇から脱出したグリーズマン 17日の英国戦に気丈に参加

 パリで起こった凶悪な同時多発テロに揺れるフランス。同国代表選手のMFラッサナ・ディアラ(マルセイユ)は従姉妹を亡くすという悲劇に見舞われた。FWアントワーヌ・グリーズマン(アトレチコ・マドリード)は家族が100人以上の死者を出したコンサートホールに居合わせたが、無事だったと報告するなど、代表選手の近親者にも不幸と恐怖が襲った。

 そうした状況だが、フランス代表は予定通り17日にロンドンでイングランドと親善試合を行うことを決定。英国営放送「BBC」によれば、フランス代表のディディエ・デシャン監督はテロの影響から聖地ウェンブリー・スタジアムで行われる一戦への参加辞退を希望する場合は、それを認める方針を明らかにしたが、フランスサッカー協会は招集メンバー23人全員が試合へ参加すると発表。ディアラやグリーズマンもでングランド戦へ臨むことで、テロに屈しないというメッセージを送るつもりのようだ。

 フランスと対戦するイングランド代表のロイ・ホジソン監督も「フットボールの世界は団結し、これらの凶悪な行為に立ち向かう」と結束を宣言。テロの脅威に対するフットボール界の結束を大きくアピールする一戦となりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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