「危険な選択」 チェルシーのランパード招聘に英記者が疑問「大きなギャンブル」
レジェンド監督の就任秒読みも…指導者経験の少なさを懸念する声
チャンピオンシップ(英2部相当)ダービー・カウンティを率いるフランク・ランパード監督の、古巣チェルシー監督就任がいよいよ秒読み段階とされている。しかし英国人のジェイディ・ダイアー記者は、トップチームの指導者歴がわずか1年のランパード氏を、チェルシーの監督に迎えるのは“危険”だと考えている。英紙「デイリー・エクスプレス」が報じた。
チェルシーは昨夏に就任したマウリツィオ・サッリ監督が、就任1年でユベントスへと去った。後任としてすぐに名前が浮上したのが、チェルシーで選手としてプレミアリーグ優勝3回、UEFAチャンピオンズリーグ制覇を経験し、クラブ歴代最多得点記録を持つランパード監督だ。昨夏に英2部ダービーで監督デビューを飾り、初挑戦のシーズンながらチームを1部昇格プレーオフに導くなど手腕を発揮していた。
英メディアによれば、ランパード監督のチェルシー行きはもはや既定路線となっている。だがダイアー記者は、解説を務める英衛星放送「スカイ・スポーツ」のテレビ番組「Good Morning Transfers」で、この決断は「大きなギャンブル。危険な選択だ」と話している。
「チェルシーのここ10年間のシステムを見れば、監督のリサイクルは成功してきていない。成功した人でも、翌シーズンには解任されている。フランク・ランパードは未熟な監督だ。彼はすぐに自分のファンを持つことのできるクラブに行く。そこには自分のレガシーがあるために、幹部にもなるだろう。だが、リーグで本当に最高の監督になることはできるだろうか?」
そして、「それは経歴、監督経験からくるもの。特別な才能があってもポイントは稼げない」とし、クラブのレジェンドを迎えたところで、それが良い監督であるとは限らないとの見解を示した。チェルシーの黄金期を支えた英雄の帰還に対し期待感が高まっているのは事実だが、ダイアー記者は、監督として経験の浅いランパード氏をビッグクラブの指揮官に招聘するのは“賭け”だと考えているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)