なでしこJ高倉監督、2得点での勝利に手応え 「前半に点が取れたのは狙い通り」

なでしこジャパンの高倉監督【写真:AP】
なでしこジャパンの高倉監督【写真:AP】

前半に岩渕、菅澤が得点を奪ってスコットランドに2-1勝利

 なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間14日に女子ワールドカップ(W杯)フランス大会の第2戦、スコットランド戦に2-1で勝利した。大会初勝利となった試合後、高倉麻子監督は「積極的にプレーして前半に点が取れたのは狙い通り」と、2トップのゴールで前半に2点を奪った試合を振り返った。

 高倉監督は0-0に終わった初戦アルゼンチン戦から3人のスタメンを入れ替えた。そして、その中の2人になったMF遠藤純とFW岩渕真奈が日本に勢いを与えた。前半23分に左サイドでボールを持った遠藤は中央でフリーになった岩渕にパス。それを受けた岩渕はゴール正面から右足を強振し、貴重な先制点を奪った。さらに同37分にはFW菅澤優衣香が自ら得たPKを蹴り込んで2-0として前半を終えた。

 この試合展開を高倉監督は「初めから攻撃的に自分たちの良さを出すということで、積極的にプレーして前半に点が取れたのは狙い通り」と話した。一方で、後半の半ば過ぎからはスコットランドに攻勢を許す展開になり、同43分には最終ラインのミスから失点。そうした試合展開に「後半もう1点というところで、相手の圧力を跳ね返せなかったのは課題。全ての試合で勝利を目指しているけど、全てがうまくいくわけではない。それを受け止めながら成長していければ」と話した。

 この勝利で1勝1分とした日本は第3戦でイングランドと対戦する。イングランドの第2戦アルゼンチン戦はこの後の時間帯だが、日本は勝利すれば確実に1位通過することができる。FIFAランキングでは4つ上の強豪との対戦になるが、高倉監督は「試合の中でこちらに流れがある時、向こうに流れが行く時もある。そのコントロールを選手たちが精神的にもブレずにやれると良いと思う。一つ一つ戦っていく」と話した。

 大会全体でも平均年齢が下から2番目という若い選手たちで構成しただけに、高倉監督は「大会中の成長」をキーポイントに挙げてきた。勝利によって一つ肩の荷を下ろしたチームは、ここから一気にブレークを果たしていくことができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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